2007年09月25日

9/24 一般公開講座 近山スクール名古屋5周年記念講演会 報告

日時:2007/9/24 13:30〜18:00
場所: 名古屋工業大学 講堂にて

近山スクール名古屋5周年記念講演会

基調講演 「森づくり・木の文化づくり・エコロジーの知見に基づいて」
 講師: 宮脇 昭氏(国際生態学センター研究所 所長)

先生が実行されてきた現場での実践のお話を写真を見ながら話され、すばらしい実績の数に感動して拝聴することができました。1mの幅があれば、本物の森ができること、現場が大切であること、今までの植木屋さんの植え方による森林づくりは、管理費がかかるなど。熱帯雨林の「再生」から万里の長城の山での植林まで、あくまでも現場で、見て触れて実践してこられた先生のお言葉は、机上の論理展開ではなく、迫力あるリアルな話で、地球環境を守るための身近な手段としても是非実行していきたいものです。

②事例紹介1 
 「徳島の杉で家をつくる」 
 和田善行氏(TSウッドハウス協同組合代表 )

徳島で160年前から植林された人工林の森林を守る和田さんは、杉の材料の価値を山側からの基礎となる経費から算出され、消費者との直接取引による流通を確立して独自の展開をされてきました。国産材の価格が「暴落」するなかで、生き残りをかけて頑張っていられる姿をお話されました。

③事例紹介2
 「豊田市の森づくりの取組み」 
原田裕保氏(豊田市森林課課長)

日本ではじめての森づくり条例をもとに、今後の豊田の森づくりを行政の責任者として語っていただきました。

④パネルディスカッション
「これからの森のあり方を多面的に考える」
パネラー:宮脇昭氏、和田善行氏、原田裕保氏
コーディネーター:赤堀楠雄氏(林材ライター)

赤堀氏のすばらしいコーディネートにより、三人の立場の違う先生方の話をまとめていただきました。宮脇先生からは、原田森林課長に豊田市の森でも宮脇方式の実践を促されました。間伐したあとを放置して、照葉樹林にするには時間がかかり過ぎるので、広葉樹の植林をすべきとの宮脇先生の意見が強く印象に残りました。この温暖化が実際に進行する現在、私たちなりに行動を起こす時期となってきているでしょう。フィールドへ出るべきと感じました。

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パネルディスカッションの様子
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宮脇先生
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宮脇方式植林
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会場の様子