2017年03月06日

木の家スクール名古屋2016 第5回:10月29日  ①上野英二(オークビレッジ代表、木造建築研究所所長 )『日本の建物』    

上野英二氏  オークヴレッジ代表取締役代表 

「日本の建物は木造だと思います。」

RCや鉄骨造の設計事務所に勤務していたのですが、
奈良や京都で古寺巡礼をし、次第に木造の良さに気付き始めました。
木造=宮大工と思い込み、西岡棟梁に憧れていました。
そんな頃に飛騨家具の展示会で稲本大造氏に出会い、
喫茶店兼住宅を頼まれ、木造の設計に転換するきっかけになりました。
どんな木造を造れば良いのかと迷い、日本各地を見て歩きました。
① 百年かかって育った木は 百年つかえるものに  →永く使えるモノ造りを目指し
② お椀から建物まで       → 暮らしの様々な場面で自然素材を活かし
③ 子供一人、どんぐり一粒    → 木を一本使ったら、木を育てよう
その三つの思いを込めて、設計、素材、技術を大事にするモノ造りをしています。
今は、石場建てで木造住宅を建てたり、
補助金が出るのを活用して、飛騨の古民家の改修工事もしています。
そのように話をされながら、次々と映し出される映像は木材比率がかなり高いのですが、
軽さと、穏やかさと、気品を備え持ち、設計力の高さに魅了されました。
欠席された受講生は、是非、USBを借りて御覧ください。