「近くの山の木で家をつくるスクール名古屋 」(略称:近山スクール名古屋)は,「近くの山の木で家をつくる運動」を推進する「NPO法人 緑の列島ネットワーク」の共催のもと、 名古屋工業大学「木の文化研究フォーラム」が主催する「木と木造」を学ぶための学校です。
「緑の列島ネットワーク」は、川上の山と川下のあなたをつなぎます。近くの山の木を使うことで、日本の山を、水や空気を、守りませんか?
日本の山と木への関心が徐々にではありますが高まりつつあることを感じています。様々な環境問題、 シックハウス問題、木の文化や住文化、日本の山々の再生など多くの観点から、これからの私たちが「近くの山の木」で長持ちする 木の家をつくることの必然性を感じざるを得ません。
「近くの山の木で家をつくるスクール名古屋」(略称:近山スクール名古屋)は今年5年目を迎えます。今年度も各界でご活躍されて いる皆様に講師をお願いいたしました。第1回では美濃の八百津にて植林会を開催いたします。このほかにも「大工と設計のコラボレーション」、 「果敢に挑戦する大工・工務店の取り組み」、「社寺建築技術の伝承」、「木を活かしたデザインと風景づくりの可能性」、「木造建築の構造的理解と試み」 などをテーマとした専門家向けの講座を開催させていただきます。
第5回の5周年記念講演会は、森林や健康な住まいなどに関心のある市民の皆様に受講していただけたらと考えて一般公開講座としました。 世界各地で植林活動を続けてこられた植物学者でブループラネット賞を受賞された宮脇昭先生をお招きしてご講演をいただきます。あわせて先進的 な森づくりや林業の紹介とともに、パネルディスカッションではこれからの日本の森のあり方を多様な観点で御議論いただけたらと考えております。
以前は当たり前であった近くの山の木を使った家づくりは、ここ数十年の極めて困難な時代を経て、現在のライフスタイルや技術に裏打ち されながら、そして多面的な価値を見いだされながら一般への定着の段階に移行しつつあると考えています。まだまだ我が国において木や森の文化、 木造の建築技術や設計技術を総合的に学ぶ場は多いとはいえません。ささやかな活動ではありますが、豊かな森に囲まれた名古屋の地で多くの支持を 受けながら、近山スクールの活動が着実に根付きつつあることに感謝しながら、今後の飛躍につなげてゆきたいと考えています。
回 | 開催日 | 講師 | 演 題 | 会場 | 講義 時間 |
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1 | 5/19 土 |
河方恭平 | (有)丸河林業代表 | 八百津の山 植林体験 | 岐阜県 八百津町 |
9:10〜 15:00 |
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柘植作太郎 | 拓植工務店代表 | ||||||
車座座談会 | 山とまちを結ぶネットワーク | ||||||
パネラー:長谷川敬・河方恭平・拓植作太郎 コーディネーター:丹羽明人 |
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2 | 6/16 土 |
西澤政男 | (株)西澤工務店 代表取締役 |
伝統建築における匠の技の伝承 | 名古屋工業 大学 |
13:30〜 17:30 |
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宮内寿和 | 宮内建築代表 | 大工と研究者のコラボレ-ト 新しい家づくりをめざして |
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3 | 7/14 土 |
山辺豊彦 | 山辺構造設計 事務所代表 |
「木組み」について考える | 名古屋工業 大学 |
13:30〜 17:30 |
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丹呉明泰 | 丹呉明泰建築設計事務所代表 | 渡りあご構法による住宅設計手法 | |||||
4 | 8/11 土 |
六車 昭 | 六車工務店代表 | 若齢木に対応したエ法で家をつくる | 名古屋工業 大学 |
13:30〜 17:30 |
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戸塚元雄 | 木庸社 | 「規格化」と「標準化」で家をつくる | |||||
5 近山スク-ル5周年記念講演会 一般公開講座 |
9/24 月・祝 |
基調 講演 |
宮脇昭 | (財)地球環境戦略機関 国際生態学センター 研究所長 |
森づくり・木の文化づくり エコロジーの知見にもとづいて |
名古屋工業 大学講堂 定員130名 |
13:30〜 17:00 |
事例 紹介 |
和田善行 | TSウッドハウス協同組合代表 | 徳島の杉で家をつくる | ||||
事例 紹介 |
原田裕保 | 豊田市産業部 森林課長 |
「豊田市の森づくり」の取り組み | ||||
パネルディスカッション | これからの森のあり方を多面的に考える | ||||||
パネラー:宮脇昭・和田善行・原田裕保 コーディネーター:藤岡伸子 |
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6 | 10/20 土 |
泉幸甫 | 泉幸甫建築研究所 代表 |
建築は風景をつくれるか | 名古屋工業 大学 |
13:30〜 16:45 |
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7 | 11/24 土 |
山辺豊彦 | 山辺構造設計 事務所代表 |
「土壁」について考える | 名古屋工業 大学 |
13:30〜 16:45 |
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建築事例の分析 |
・募集期間:4月9日〜5月9日
・定員50名(申込先着順)
・申込方法:所定の用紙に必要事項を記入の上、下記連絡先にFAXにてお申し込みください。
・申し込み先:FAX : 052-735-5182 (担当:藤岡)
・問い合わせ先:chikayama.jimu@gmail.com(担当:田中)
・運営事務局:〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町 名古屋工業大学内
近山スクール名古屋事務局 藤岡
・第1回のフィールドワークの集合時間・集合場所等詳細については別途連絡させていただきます。
・現地集合、現地解散とします。講義終了時刻は多少前後することがあります。
・名古屋工業大学はJR中央線鶴舞駅下車徒歩8分です。
専門家向けコース(第1回〜第7回)
・受講対象:木造住宅の設計、施工、林業などに携わる(あるいは志す)方
・受講料(資料代含む):25,000円
受講料は初回受講時に受付にて徴収させていただきます。
・受講申し込みを行ってください。
※欠席された場合は,資料のみ,後日,事務局から送付させていただきます。
一般公開講座(第5回)
・受講料(資料代):一般1000円、学生500円を,当日受付にてお支払い下さい。
・受講申し込みを行ってください。
パンフレット |
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申込用紙 | 一般向けコース(6KB) |
専門家けコース(6KB) |