2014年05月22日

第四回フォーラム in 滋賀 「石場建てを含む伝統的構法木造建築物の設計法」報告会

伝統的な構法での建築がしにくくなっている現状を打開するために発足した「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会」では平成22年度から3カ年、研究者と実務者とが協力して実大震動台実験、要素実験の解析や考察などの科学的検証を行ってきました。その成果が、すぐれた変形性能をもつ伝統的構法のための、新しい設計法として実を結びました。

設計法の構築にあたっては、伝統的構法の大きな特徴でありながら、現状では構造適合性判定を経なければ建築できない、柱脚を基礎に固定しない足元完全フリーの「石場建て」でも、適判を経ることなく建築できることを目指し、それを実現できる道筋をつけました。検討委員会の事業が終了して一年以上経過してようやく、この設計法を皆様に公開できる運びとなり、7/12に立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館にて、報告会を開催します。ぜひご参加ください。

あとは、この設計法を法的に位置づけるという行政上のステップが残されています。伝統建築に携わる多くの実務者が長らく望んで来たように、在来工法とは性質の違う伝統的構法が、建築基準法に的確に位置づけられること、それによって、日本に古来から伝えられて来た伝統的な職人技術による木造建築の知恵が、未来につながっていくことを心から願っております。

詳細ページ http://green-arch.or.jp/dentoh/news.html#a42

フォーラムの受付は、終了しております。定員に達しております。フォーラムの内容については、後日、動画にて配信予定です。ご了承ください。