2013年10月09日

伝統的構法の設計法及び性能検証実験検討委員会のその後の経緯について

本年4月以降の経緯について、昨日、メルマガを発信しましたので

その内容を転載させて頂きます

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3年間にわたる本検討委員会の活動は、
平成25年3月31日の補助事業の期限を以て終了しましたが、
同年の3月15日開催の平成24年度第三回検討委員会において
提案した「設計法案(標準、詳細、汎用)」に対する
検討委員会委員の意見および回答(後日提示)を
報告書に掲載してほしいとの意見が出され、
承認されたため、本年4月以降も引き続き、
回答書の作成や設計法案の見直しなどの活動を行ってきました。

第三回検討委員会議事録をご参照ください。
http://www.green-arch.or.jp/dentoh/pdf/130315_gijiroku.pdf

そこで、第三回検討委員会の後に、
設計法部会委員(WG委員を含む)のうち
設計法作成に重要な役割を担った委員を中心に
「検討委員からの意見に対する検討委員会」を組織し、

検討委員会委員より提出された意見を項目ごとに分類集約、
回答書を作成するために、これまでの検討資料を見直し、
加えて一部追加の解析も行い、
6月に検討委員会委員および国土交通省に回答書を送付しました。

この回答書に対して一部の委員から再意見があり、
再度回答書を作成し、7月に検討委員会委員および国土交通省に
送付しました。これら回答書、再回答書と
追加検討資料をとりまとめて報告書に加えました。
また、検討委員会委員の意見を反映させて
設計法案を修正し報告書に掲載しました。

8月21日、国土交通省に回答書、再回答書の経緯とともに
設計法案の内容について説明いたしました。

国土交通省からは、設計法案および回答書について
国土交通省の専門家が検討するとの回答を得ており、
現在は、その回答を待っているところです。

検討委員会のまとめを報告するための
フォーラムを早期に開催すべきところですが、
国土交通省からの設計法案に対する回答を得た後になりますので、
現段階では、開催時期等につきましては
未定でございますことをご了承ください。

フォーラムをできる限り早く開催するとともに、
伝統的構法の設計法の講習および普及活動を
各地の伝統的構法に関連する団体等と協力しながら
推進できるようになりますことを願っております。

今後、設計法案をより実務者が使える設計法にするために、
多くの設計事例によるシミュレーションや
設計に必要な設計用データベースを充実させるための
追加要素実験などが必要です。
これら設計事例や追加実験等の実施に際しましては、
ご協力の程、どうぞよろしくお願いします。

伝統的構法の良さを生かし、実務で実践的に使える
「伝統的構法の設計法」の普及に向けて、
研究者、行政のみならず
実務者のみなさんとも一体となって真摯に取り組み、
伝統的構法を未来につなげたいと考えております。

今後とも、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成24年度
伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会

委員長 鈴木 祥之

(メルマガから転載)