公開イベント

2010年6月5日 第1回フォーラム アンケート集計結果

フォーラム参加者に記入していただいたアンケートの集計結果を公開します。出席者250名のうち、有効回答数180、回収率は72%で、来場者の関心度の高さがうかがわれました。

Q1. 来場者の職種

あなたのご職業、年齢、性別、住所(都道府県)を教えてください。

職種としては建築士がもっとも多く、半数以上を締めました。男女比は、女性が20%でした。参加者の住所は関西圏が多く、まだまだ地方に発信できていない感じでしたが、遠いところから熱心な方の参加もありました。県別のベスト3としては京都府が60名、滋賀県24名、大阪府18名でした。

Q2. 新委員会への期待度

新しい検討委員会は期待できそうですか。また、そう思う理由を教えて下さい。

回答者の9割以上が「1. とても期待している」「2. 少しは期待で来そう」との回答であり、検討委員会への期待度は非常に高いといえると思います。「2. 少しは期待で来そう」と多少の留保を残した人の意見としては、実現に向けてのスピード、実際に法律に結びついていくかどうかへの懸念などがあげられています。

「1. とても期待している」と答えた人の理由
  • 3年後、今日の話からどの様な結論でも何かがわかると思う。
  • 石場建・土壁に真正面から取り組んでいる。
  • これまでの脚をかためる実験及び考え方が納得できなかった。最終の一般人の方の質問も一理ある様に思う。
  • 伝統構法で確認受け・設計をしたいから。
  • 建築基準法における耐震規定は常に地震力と耐力の比較でしかない。伝統構法の規定は力の考え方ではなく最終的に動的に安定を保つという考え方にすべきと思います。構造の問題は安定問題と考えるため、その方向へ期待します。
  • 現在の構造計算の前提によらず、伝統に則し、ゼロベースから考える姿勢に期待します。流れの変化を感ずる。伝統構法の体系的な研究が期待されます。
  • これまでと視点が異なっている。
  • 伝統構法を正しく継承し、更に発展させて、多くの現代の京町家を建てる可能性が開かれると期待できる。頑張って頂きたい。
  • 合理的及び多分野の部会があり、その部会に実務者が加わっている。大いに期待しています。頑張って下さい。
  • 日本の伝統工法が継続して建てられる様なハードルを下げた行政手続となる手法を開発して提供していただけそうである。
  • 鈴木先生のリーダーシップに期待。
  • 伝統の母胎である関西を中心としているから期待できると思う。
  • 伝統建物は住まう人にも地球環境にもやさしい。現在のプレハブ式在来木造をぜひ簡単に多く建築できる様にしてほしい。
  • 伝統工法に好意的なメンバーで構成されているから。小松先生の好意的好奇心・熱意にとても感服しました。あの様な心持ちで望んでいただきたいとお願い申し上げます。
  • 鈴木先生がリードされるから。
  • 実験ができることがすばらしい。それと行政と関連があること。
  • 木造在来構法、2×4構法、ログハウスと並び、伝統構法の法に基づく設計ルートを是非確立していただきたい。
  • 石場建ての建物の設計が容易になる可能性がある。
  • 簡略化された検証法を実現してもらいたい。梁間桁行方向である程度の数の実例を検討すれば必要な壁量予測は可能であると思います。
  • 各部会の先生方にそれぞれの想い、意欲を感じることができました。
  • 基準法にしばられた不合理な設計にはもううんざりで、長い間、伝統構法に合う法を期待しつづけていました。
  • 伝統構法がよいと思う。実務との差がある。どうすればいいものが残せるのか正しいことが知りたいです。
  • 今後京町家が法の下に受け継がれていってほしいので。
  • 行政を動かして欲しい。
  • 委員長が鈴木先生になったことにより伝統構法により理解度の高い委員会とその結果が期待できる。
  • これから行われることが今後の伝統構法の発展になりそうだから。
  • 伝統木造を復興するために、研究者だけでなくこれだけの実務者が関わってやっている委員会は少ないように思います。やっぱり実際に使う人が多く関わることで今までにない良い設計法(柔軟な設計法)ができると感じたことから期待しています。
  • 実大振動実験等から木造建築の力学的特性をより解明することができそうであるから。
  • 前委員会に対して指摘されていた様々な点。実務者等の伝統構法を構成する各部に関係する人間の意見に研究者が取り組む形で動いている様に思える。
  • 先生方の熱意を感じてとても期待できると思いました。
  • 各WGにて実証的な研究に基づく検討委員会であるため。
  • 伝統構法の分析が行われることに大きな期待をしています。特に木材についても研究が行われることに期待しています。
  • 新委員会の立ち上げ経緯と目的から伝統工法の実務的な実現可能性に期待できる
  • 伝統構法は地域の気候風土、生活文化に根差したものであり、超寿命の住宅を実現してきた。鈴木委員長を中心とに、伝統構法を科学的に解明し、最先端の技術として普及できるよう期待しています。
  • 鈴木先生主導だから。
  • 主査の人選及び方向性にバランスの良さを感じた。センスの良い設計法としてまとめていただけることを期待しています。
  • 伝統工法が基準法で通る。防災上も評価される。
  • エネルギーを感じる。
  • 金物を使わない建物が、今確認申請がおりにくいという問題で、もっと実験をして、国民に木も強いという事もあきらかにしていってほしいです。
  • 石場建ての実験結果には興味があります。
  • 前向きなエネルギーを感じます。本当に法律が変わるのなら日本も見捨てたものではないと思います。
  • 官より民への良い例だと感じます。内容や資金の面でもオープンになり、財団法人主導ではなく開かれた税の運用としても期待できます。
  • 江戸時代の構法で建てる事を提案できるようになればいいなと思います。
  • 今後の流れが具体的であった為。
  • 前と比べると全然違う。よろしくお願いします。
  • がんばってください。私たちも実務者として支援させていただきたい。参加して良かったです。
  • このようなことはとっくに完了していてほしかった。今、全国的に現役のソーソーたるメンバーが国からも期待されて活動しているのであれば期待を裏切ってはならない。
  • 伝統構法をもっと普及してほしいから。
  • 建主のためになる設計法に期待しているから。
  • 伝統構法の存在理由を現在の日本社会に広く説明していただけると考えて。
  • 限界耐力計算と当初の説明により近くなりそうな気がする。また、同設計法で心配である部分がより解明され、安心感が増しそうだ。
  • 現在の在来軸組構法と同じ様に設計できることを期待する。
  • 期待に添う結果が出る様、委員の方々に頑張って頂きたい。
  • ①基準法にとらわれないこと。②石場建ても検討する。③現場に合った実用的な設計を検討される。
  • 伝統木の町屋等の扱いに苦慮している。
  • 鈴木先生が委員長であるから
  • お話を聞かしていただいて各先生の熱意が感じられ、うれしく思いました。伝統構法の解明してもっと明解で将来へつなでることの出来る木造に期待したいです。
  • 今までの取り組まれて来た様子や関西での声が大きい様に思い、技術者の声も大きく反映されている様に思われます。
  • 意欲が感じられた。
  • まだわからないと思います。しかし気持は上記です。
  • 伝統木造建築を表舞台に出せてくれることをきたいしたい。
  • 伝統的な先人達の考え、つちかった家を新しく建てることを望む施主様もいます。何とか夢をかなえてあげたい。
  • 設計の幅を拡げてくれそう。
  • 関西版マニュアルがベースにあり、委員会の成果が実務に反映される時期が早く来ると期待できる。
  • 実際の設計に生かすための実験とのことで、大いに期待しています。
  • 保存もそうですが、伝統構法による新築も望まれており、できるだけ短期間及び容易に確認申請を行いたい。又、建築主に安心して住んでいただきたい。
  • 理想の形になったと思う。
  • テーマがすばらしい。また、多様な立場の方々が、それぞれに連けいしながら、一定の成果を目先しているから。あらためて建築というものが、様々な科学技術及び文化を含んだものだと感じます。
  • 前回が中折れして最後まで行かなかったので、今回はゴールまで行ってほしい。いろいろな意見があるが、凡用性の高いスタンダードを1つつくって、それから先、また延ばして広げていけばいいと思う。
  • 石場建てを中心に取り組む姿勢。マニュアルを進化させる方向性。各先生方のご報告内容に納得できた。
  • 以前よりいろいろな角度からの見方があり、具体的に見らてきたと思う。
  • 今日のフォーラムで、各部会のWGの方針を聞いて、主査の先生方が伝統構法にとても前向きであったように思いました。やっぱり前向きな方でやって頂ければいい方向に向かうのではと思います。
  • 実務レベルのものが期待できそう。
  • 今までになかった時代の流れ(政治主導)。検討委員会などといったものは今までになかったので、期待しています。
「2. 少しは期待できそう」と答えた人の理由
  • 話がよく分かるが、もりだくさんなのが少し心配。設計法は早期にお願いしたい。
  • 設計法については従来から行われている変位増分法のバージョンアップと感じた。現在の問題解決は、設計法うんぬんもあるが、根本的には基準法・告示等の改正にかかっていると思う。
  • 主査の方々の実務経験が分からないため。問題設定が机上(学問的)から出ているように思われる。現場からの問題点提起集計などはないのでしょうか。
  • 初めての先生方で良い印象なのである程度は期待できそうです。
  • 今日壇上に登られた各検討部会の主査の方々の姿勢が2年前の方々とは違いが大いにあるという点でとても期待出来ます。ですが研究の対象が一筋縄ではいかない難問だという事がこの2年でよく判って来ました。3年では無理でも近しづつ木構造が解明される事を期待します。
  • 伝統構法で新築できるようになる事には期待していますが、実験を重ねていく今のやり方で、一体いつになるのか?スピードに不安がある。
  • 建築指導課も入っておられるので、「実験、提案したけど反映されなかった」という可能性が低いので期待していますが、勝手に期待しすぎて「裏切られた」などと言うようなことはしません。京大・関西メンバーを中心としているので期待しています。
  • 新たに基準法の改定等を行うにあたり、技術的な根拠を明らかにすることは最も重要で、それに対しては実現できるのではないかと思いました。しかし施行するための事務的な根廻しは建築指導課の人間を取り込むだけでなく根廻を率先して行う人材、行える人材を取り込む必要があるのではと思います。
  • 本当に建築基準法や確認申請業務、施工の現場としっかりつないでいってほしい。
  • 自民党(旧委員会)→民主党鳩山さん(新委員会)→民主党管さん のように理想は高いが実際実務を担ってみるとやはり実現不可能だったという顛末にならなければいいのですが(会場のイダさんと同意見)
  • 夢で終わらぬよう。法を作ってから伝統構法を建てるのではなく、伝統構法を建ててから法を作ればいい。
  • お話しを聞いて、日本の伝統構法を守れるのではないかと思います。
  • 鈴木先生には期待できそう
  • 各部会主査による部会の目的・方針を聞いて
  • 伝統構法は地域それぞれの意匠、構造性があると思います。その中で材料というのはとても基本の中になると思います。なのでそのような中、材料部会の事業の方向性はいいと思いました。
  • 実務者の人が使い易い設計法が確立されることを期待しています。研究に関しては大丈夫かと思うのですが、それらを法律に反映させていくところをしっかりしてほしいです。
  • 前回の検討委員会のことをよく知らないのですが、新しいということで期待しています。
  • すべての先生方がとても熱心に研究をされていることが今回のフォーラムで伝わったから。
  • 伝統構法と一言でいっても仕口、材料などいろいろな要素を含んでいますが、初めに木材のワレ、節の有無の影響や人工乾燥と天然乾燥を科学的に検証していくとありました。いろいろな要素を盛り込んでいただきたいと思います。
  • 前回の委員の方々より今回の委員の方々が伝統構法に前向きだと思っているため
  • メンバーをみて。
  • 杉の大径木の利用がすすんでほしい。
  • 今日のお話を聞いていて希望が持てた。実らせる事ができるかどうかだと思います。
  • 伝統構法の基準を作ってもらえる。やはり地域基準もあれば良いと思いますが。
  • 時間はかかるかもわかりませんが、結果はだしていただけると思って、期待しています。
  • 新築以外の民家再生に使いたい
  • 実際、設計法や材料がコスト面、プランニング面でうまく活用できるようになるか、少し気になった。
  • 大工さんを否定するような実験だけは止めてほしい。
「3. あまり期待できない」と答えた人の理由
  • 伝統構法は数値では表せないと思う。
その他
  • 坂本氏委員長時の過去3年の委員会の成果はE-ディフェンス実験なのか?もっと成果を公表する義務がある。
  • 伝統構法には関西がメインと考えるが、関東グループとのバトルが根底にあるようで、設計マニュアルにこれを容認するか、考えを融合する必要がある。

Q3. 石場建てなどの伝統構法、確認申請の扱いはどうあるべき?

伝統構法木造住宅の確認申請は、4号規模であっても限界耐力計算を行った上で適判の審査が必要となっていますが、どのような形が一番望ましいと思いますか。

この質問には、7つの選択肢があらかじめ用意してありました。

  1. 現在のままでよい
  2. 適判の審査は構わないが、木造建物として明らかなことに関しては審査を省くべきだ
  3. 限界耐力計算を行っても、適判ではなく地域の審査機関での審査が可能になるようにするべきだ
  4. 多少制約があっても伝統構法にあった仕様規定をつくり、他の4号木造建築と同じように簡易に申請ができるようにするべきだ
  5. 建築基準法の考え方を大きく変え、設計者や施工者の責任を重視した上で、構造規定などは他の建物で行われている申請よりもさらに簡素にすべきだ
  6. わからない
  7. その他

「2.適判でよいが、木造で明らかなことは審査を省略」「3. 限界耐力計算の審査を地域の審査機関で」と、中央でみるにしろ地方でみるにしろ限界耐力計算での審査を望む回答と、「4.多少制約があっても仕様規定を」望む回答とがおよそ同割合で分布しました。

回答した人の職種別をみると、施工者は地域機関での確認審査を望む声がもっとも多いのと比べ、建築士に仕様規定を望む声がより多いことが分かります。大工の方がより自由度の高い道を指向しているようです。以下に、回答を選択した理由を述べた自由意見を示します。

併用型の提案
  • 斉藤先生、鈴木先生の本日の説明された方法が良いと思います。(限界耐力法+垂直荷重や積雪等は省略する方法)(研究者・教員・滋賀県)
  • 地域の審査機関での確認と仕様規定の併用型がいい(建築士・京都県)
  • 仕様規定と、人を特定して自由度をもたせるやり方の組み合わせ(行政・審査機関・京都県)
  • 仕様規定でほぞのサイズまで決めないと設計できないなら、もうそれは特殊分野として専門家でないといけないような余裕のある限られた人しか建てられない。(建築士・京都県)
  • 簡易版(制約あり)と高度版の2つ(建築士・大阪県)
  • 地域の審査機関での審査を地域特性などを反映するのがよいのではないか。(建築士・京都県)
  • 審査のスピードの問題(建築士・滋賀県)

責任は施主やつくり手に委ねては?
  • 責任を国が全てを負おうとすると、法が厳しくなってしまう。施主の責任、設計者の責任、施工者の責任のもとで、ある程度の自由を与えても良いのではないか。日本は自己責任がなさすぎる。(建築士・静岡県)
  • 地域別に、仕事を理解する大工棟梁、建築士の責任にゆだねる。(建築士・京都県)
  • 墨付大工、現場大工(棟梁・頭梁)に責任を持たせて(資格を持たせて)構造部分についてその者が施工する物件は簡易とすべきと思う。確認申請にその者の名前を書く。(現場監督・兵庫県)
  • 大工の経験とカンに頼ったおおらかな法律を別に作れば?(建築士・滋賀県)
  • 「マイスター」のような施工者の技術、技能を評価していくシステムを!施工者を育て、目指せるシステムとすべき。(研究者・教員・大阪県)
  • 限界耐力計算はやりたい人はやってもよい。数ある検証法のうちの一つ。どの検証法にするかは、建てる側に任せてよいのでは。建売住宅は消費者が不利になるので、消費者保護の点から一定の法律で規制するのは有効な面もあるが、施主が了解した上での方針は、法令でも否定できない筈。(建築士・埼玉県)
その他
  • 規定などは簡素でもよいかもしれませんが、構造計画をちゃんと考えるしくみであるといいなと思います。(研究者・教員・徳島県)
  • 適判であろうと、個別機関(主事含め)であろうと、適格な審査は必要と考える。(行政・審査機関・兵庫県)
  • 木造専門の構造士(木造構造士)による設計・審査を行う形が良いのではないか(安全性を確保するためにも)(建築士・石川県)

Q4 自由意見

新しい検討委員会へのご意見、ご要望、ご提案、今日のフォーラムの感想、何でも結構です。なお、どの委員会・部会に向けた発言なのかを明記して下さい。

① 検討委員会 鈴木祥之委員長へ

①「石場建て」は伝統構法の要。又「和小屋」は増築にも極めて対応しやすい優れた工法故、その原点を徹底検証願いたい。

① ぜひとも早急に検討お願いします。(建築士・京都府)

① せひ住宅レベルでの普及を前提として検討をお願いしたい。建築コストの問題もあるが、維持・補修も含め、実務者が一般的な住宅として使えるものにして欲しいと思います。また、こう言レベルで法改正への足がかりにしていただきたい。(建築士・京都府)

① その気でたっている大工を、今後大工を目指す者を、日本の宝を守ってやって下さい。(現場監督・兵庫県)

① それぞれの報告者の熱い気持ち、謙虚な姿勢に感動しました。個人的にはもう少し早くこのような伝統構法に対する検証があったらと思うと残念な気持ちです。「若い人」頑張って下さい。

① 京町家再生研究会さん、作事組さんが前回の委員会同様、設計法の作成に後ろ向きですが、前向きになるように働きかけを続けて下さい。

① 結論的なものをできるだけ早く出して欲しい。

① 健全な伝統的な構法による既存建築物にいわゆる在来構法による考え方で改修が加えられることを止めることはできないのでしょうか?良材が入手しやすいか否か、法的手続きの難易など、多くの要素が関わることであり、また本委員会に申し上げるべき事か否か迷いましたが感想がわりに記しました。(建築士・京都府)

① 国が進めている長期優良住宅に是非とも伝統構法版マニュアルを検討して頂きたい。

① 今後も伝統工法によって建築可能となり建築業界が守られる様、建築基準法の改正を望みます。(建築士・滋賀県)

① 最後に鈴木先生のおっしゃった通り、使い易くはあっても簡便なものとならないことが第一であると思います。今回のフォーラム前まで、伝統建築を解析していくのに、一体どういう方向で研究を行っていくのだろうとモヤモヤした考えがあったのですが、各部会の先生方の考えが一つにまとまったときに良いものができそうなそんな期待の持てる会であったと思います。(建築士・京都府)

① 社寺・仏閣についても検討お願いします。(建築士・大阪府)

① 設計の仕事がら、住宅をやるうちに伝統木造にも興味をもち勉強するようになりました。鈴木先生が最後に、決してわかりやすくはない、と仰られたのですが、ぜひ、間口は広く、勉強すれば何とかわかるような方向で裾野を広げるつもりで普及、啓発、広報していただければと思います。

① 設計法作成にあたり、計算手法がわかりやすい事も重要であると思いますが、その他にも、様々な平面プランや外観デザインにも対応できる幅広い計算手法が作り上がれば良いと思います。3年間では出来る事が限られてしまうと思うので、その後も継続して検討していける体制になってもらえたらうれしいです。またその様な活動や情報が全国各地に広まって欲しいです。(建築士・長野県)

① 前回の委員会より視点のもっていき方が広いと思います。実験オンリーの数値評価でないところが面白いですね。最後になにかしらの成果が出るのが楽しみです。(建築士・東京都)

① 伝統建築物の診断補強設計がふえてきている。石場建て工法をどうおりこむか悩ましい。勉強会を開いてほしい。伝統建築物を今後も残したい。それにはPRが必要。役所の人にも・・・。市町村の役所の人達は何もわからない。ただ残したいと言っているだけ。で、それはどの位の時間がかかるのか、設計する側も悩ましい・・・。(建築士・新潟県)

①②③ 大工の技術を肯定するための実験と思ってよろしいのでしょうか。否定する実験結果が出た場合、新構法が生まれるのでしょうか?(建築士・滋賀県)

①② 京都市内もそうですが、大津市内にも伝統構法の3階建てが多くあります。今回の3年では難しいと思いますが、次のステップとして、3階建てを解析できるようにしてほしい。(新築よりも今ある建物を耐震補強できるように)

①② 少々難しくなってもいいので、確認が通るようにして下さい。できれば、参加もしたいです。 (建築士・滋賀県) 

①③④ 石場建ての本来の工法である石のすえ方、コンクリートを使った簡易な方法では無く、廃棄物の出ない「よいとまけの石場建て」強度の検証をして頂きたい。ランマによる点圧のその上にコンクリート基礎(直径600の松100kg×H2000からの落下を30回時の強度×3層の強度。音響のお手伝いで質問が出来ませんでしたが、ぜひ、前向きに検討お願い致します。(大工・三重県)

①④ 伝統構法を科学的な方法や検証により、将来的にも造り続けられることはとても有意義なことであると思います。また、将来的にも歴史的な価値のある建物を修復し、維持、あるいは建て替え時に伝統構法を合理的に扱える設計法は重要です。一方で、今日の在来工法による木造とは全く別のものになっております。今の人が住まう住宅を造っていこうとするとき、良いとはわかっていても、伝統構法の敷居はとても高いと感じています。そんな観点から今回の新委員会ではまず本来の伝統的構法について実験・検証していただき、ベーシックな構法を築いていただいた上で、今日に普及し易い設計法、プレカットにも使える伝統的な仕口継ぎ手等、一般住宅にも金額・工期など導入し易い施工技術が出てくるとより長期的に住み続けられる住宅が出来るようになると思います。(建築士・京都府)

② 設計法部会 斉藤幸雄主査へ

②「マニュアル」における、限界耐力計算の中で、・地盤(工学的基盤の傾斜)についてどう考えるのか。住宅レベルでは調査しない。・偏心について、どう考えるのか。・部材レベルの応力チェックはやらないのか。

② 2007年の法改悪は実務上「禁止令」に近い。伝統構法へのいじめの最たるもの。主査が言及された如く、4号ものは限界耐力計算不要のごく簡単なチェック法を一刻も早く確立願いたい。

② 3年間でこなせつのかどうか? 今までの積み重ねも充分に使っていくべきだと思う実務に役立つものが本当に欲しいです。期待しています。しかし「解りやすく」していただかなければ使えないかも・・・と思ってしまいます。使えるようにして下さい。(こちらも勉強もします)(建築士・京都府)

② プロトタイプを作って欲しい。(建築士・大阪府)

② 過去の研究・実験等から設計法についてはある程度の筋道ができており、今後の実験はそれを補うためのものと思っていました。しかし今日の説明では全てがこれからのように受け取られ非常に残念です。(建築士・神奈川県)

② 簡易な設計法にこだわる必要はないと思います。解明の難しい伝統構法を簡易にしようとするエネルギーを限界耐力計算の現行マニュアル(学芸出版)の精査に向けた方が良いと思います。

② 頑張って下さい。(行政・審査機関・大阪府)

② 期待いたしております。(建築士・京都府)

② 建築基準法を見直すでなく、伝統的構法は別なルート構法基準を(大工・愛知県)

② 今回のフォーラムに参加し他の人達も是非聞いてほしいと感じました。全国的に開催する計画はあるのでしょうか。個人的には是非開いて頂きたいと思います。(建築士・岐阜県)

② 手始めに、2007年の法改正以前の限界耐力計算を、現場の審査機関で見ることができる状態にして頂きたい。これはいつ頃実現可能なのでしょうか?

② 住宅瑕疵担保保障との整合性についてどうなっているか?教えて欲しい。

② 新しい委員会に期待したい。最終的にどんな形となるのか判りませんが、設計のみでなく、現場の大工さんが利用できるものにしてほしい。たとえば、現在、基準法の中に2’×4’や、丸太組などの規定があるので、簡易な方法として、柱、梁の寸法、仕口、継ぎ手のとり方など、田の字型、町屋型に限定でもいいので、ひとつの仕様、全体像を示してほしい。仕様設計マニュアルを見れば誰でもが設計、審査、施工ができるようになるといい。伝統建築は、設計法のみならず、そのまわりの規定、保険など、又、増築での既存不適格などがあり、色々な制約の検討も必要になってくる。←現在の基準を変える必要がある。(建築士・滋賀県)

② 新しくつくる設計法はできるだけ簡易で使いやすくして下さい。新しい設計法が運用される時、確認申請、中間検査、等にて検査員の無知による無用な細かな指導等が生まれないように、運用面でのスムーズな展開をのぞみます。(香川県における土カベの中間検査で割竹を1本1本メジャーにて計測するような運用が生まれないことを願います)限界耐力計算の構造計算ソフトウェアの開発をして下さい。(不明・香川県)

② 石場建てについて、ベタ基礎+フラットな礎石(ホゾ穴、ひかりつけなし)という仕様に限定されてしまいそうなのでしょうか。地盤あらわしのままも可能なものをお願いしたい。(建築士・大阪府)

② ①③両タイプの載荷試験を行ってほしい。(大工・三重県)

② 設計(計算)と審査、どちらもわかりやすい方法になって欲しい。子供達が住まう家が、伝統的な家になればいいと思う。又、それを建てる・建てられる大工が育つ環境につながればいいと思う。(現場監督・兵庫県)

② 設計法としては仕様規定を充実し、そのルールを満たしているものは構造計算不要とかを目標として下さい。在来工法は数百年〜千年ぐらいの実物データがあるので、きちんとまとめて安全側に丸めれば仕様規定のみで設計してよいと思います。

② 設計法の検討内容、進み状況をアナウンスして欲しい。検討内容と設計法確立の過程をできるだけ知りたい。(建築士・新潟県)

② 大工の腕の良し悪しの影響をどう評価するのか。(建築士・京都府)

② 柱脚の滑り、浮き上がりを考慮できる設計法に期待しています。ただし、限界耐力計算法の適用限界を超えているのではないかと思います。そこをどう折り合いをつけるか、よろしくお願いします。(建築士・兵庫県)

② 伝統工法の家を設計して、建築したいとは思うが、施主の金額的な希望や時間で、できない場合が多いが、プレカットでも、柱、梁を現した、良質な住宅を造りたいと思う。その時にできるだけ木をいためない、木の特性を生かした設計をしたいと思うので、プレカット、中温乾燥でも使える設計法をお願いしたい。(建築士・徳島県)

② 伝統構法で新築できるようになることはもちろん重要ですが、既存の伝統構法の町屋・民家を守るために現行基準法に対して合法的に既存の改修、増築、また住宅以外の用途に用途変更して利活用できるようにしていただきたいです。現状では、まず構造について確認がだせないので、法のすきまで、細々と、民家の活用がおこなわれています。他に問題はいろいろありますが、このことをクリアできない限り、りっぱな民家も活用の道がみつからず、くちはてていきます。全国各地で、もう時間がない状況になっています。1日でもはやく、古民家等が簡易な耐震診断+新しい設計法等により、合法的によみがえる日が来ることをいのっています。(建築士・京都府)

② 伝統的な工法のスタンダード設計が早く検討され確認申請がスムーズに行く様に願っています。大工技術がすたれる事なく受けつがれ、土壁の普通の家(金物にたよらない)が普通に建てられる様に、日本の建築文化を、文化財だけにとどめない様、頑張っていただきたい。(建築士・香川県)

② 本日のご説明(垂直荷重等の計算は省略できるという点、柔床に対応するために平均と弱い箇所の2つで確認する方法など)すごく納得、共感いたしました。今回は石の上をすべることも想定した設計法となると思いますが、石が大きく(広く)なりすぎるのは仕方なさそうだと思って見ております。ただ、一部の実務者は後になってから「こんなに大きい石だと不細工で(設計法が)つかいものにならない」と言う可能性があるのではないかと思っています。ですので、大きな(広い)石を使用したときの意匠面のおさまり例もぜひ同時に検討していただけるとより活用できるものになるのではないかと思いますので、ご検討いただければ幸いです。(研究者・教員・滋賀県)

②③ 1,2階の揺れ方において通し柱と管柱の働きの違いを明確にして欲しい(建築士・滋賀県)

②③ Eディフェンスで京町家型は足元はあまりズレてないということでしたが、地域性・風土性は重要かと思いますが、そのあたりは今回、どのような感じで検討に加えるようなことをお考えなのでしょうか。(その他・京都府)

②③ 伝統構法とはどこまでを含むのか、どこまでを対象とするのかということはあるかと思いますが、構法とはその時代の背景の生活や暮らしから生まれたもので、普及したものが一般的に広まりとり入れられたものが住宅や町屋であるように思います。その歴史的に現代に残っている建物が伝統を受け継いで伝統となるのであれば、現時点での伝統も新しくあっても良いと思っています。その時代のルールに従って建物を建てていると思います。現代は建築基準法になると思いますが、ぜひそのルールをも動かして頂ければと思います。現代の伝統になる建築の構法が後世に長く残るようなものになることを期待しています。宜しくお願い致します。(建築士・大阪府)

③ 実験検証部会 後藤正美主査へ

③ WG土壁の曲げ耐力にて下図(←これは面外にせんべいを折るように曲げる図である)のような画面があったが、土壁についてはせん断耐力が問題であると思います。そして周囲の縁からこわれてすきまが広くなるとか壁土が上塗中塗とはがれ落ちると?いろいろ耐力が落ちていって最後にどこまで変形するか、大破するかで終局耐力とみなし、短期荷重としてはその値の2/3にするとか、そのような考え方がわかりやすいと思います。

③ データベースの整備をぜひよろしくお願いします。(研究者・教員・徳島県)

③ どんな実験でもいいので結果を公開して下さい。また、どんな主旨で行ったか、結果からわかることも公開してほしい。できれば、意見を言えるようなシステムにしてほしいです。 (建築士・滋賀県) 

③ に対しての意見です。いろんなパターンも必要なデーターだとは思いますが、時間も、お金の制約もあり、少なくとも③、④のパターンで設計する事は非常に少ないと思います。伝統構法での住宅設計プランは、土壁、貫、石場建て、で開放的な構造で、間仕切りは、耐力壁ではなく、この非耐力壁が、50年〜150年と持つ長寿命な住宅として対応出来る部屋構成になると思います。住宅設計に対してすく対応出来るパターンをもっと検討して、データベース作りをして欲しい。2F建や、吹抜等含めて検証して欲しいと思います。細かく構造要素実験も早くから進めて欲しい様に思います。(建築士・滋賀県)

③ 京町家型のモデル体を実験されたし

③ 再度実験方法見直してください。税金がもったいない。(建築士・京都府)

③ 私達、施工者、設計者が提案する構造要素(カベ、仕口、床など)の受入、実験、検証を是非行って欲しい。

③ 次の建築士に良いデータベースを残れることを期待します。(その他・大阪府)

③ 床剛性評価の指針が示されるとありがたい。伝統的な社寺の梁組ではどこまで剛性があるのかがわからない。また、伝統的構法(広いのでこの言葉はよくないが)でも、その剛性についてよく知られていないような気がする。(小生の知識では)(建築士・福井県)

③ 静止摩擦の検討は行わないのでしょうか?石場立てで建物の重量を重くし、静止摩擦を大きくする。これにより、よほどの大地震が来ない限り、建物はすべらない。反面、重量が大きくなると、耐力も必要になります。建物重量-静止摩擦vs耐力の落としどころの検討はなされないのでしょうか?(建築士・滋賀県)

③ 前回の要素実験をすることになっていたけれど中止になった実験をどうするのかの表明をしてほしい。あの中で、どんなデーターが出るのか知れたい要素が、2〜3あったので。

③ 土壁で1つのWGを組むほど、土壁の需要があるのか。(建築士・千葉県)

③ 木下孝一棟梁仕様の2列3室タイプを1棟お願いしたい。(建築士・大阪府)

③予算の制約もありますが数多くの実験をしてほしい。各地域による工法があり都道府県別の工法が必要でないか。(建築士・京都府)

③ 要素のデータは重要と思います。よろしくお願い致します。(建築士・東京都)

③④ 私の住む京都府綾部市は、丹後型民家が非常に多く残っています。私はそのような普通の人が普通に住み続けてきた家を多くなおしている大工です。”伝統構法”という時、特に今までの住み方では、特別な金持ちの家や新築に片よった方向に感じていました。でも私が思うに、今まで普通に100年、150年と住み続けられている家に住んでいる人が、また100年住もうと思わはるかどうか、いま、いろんな意味でその境界に来ている気がしますし、また”伝統構法”云々というときに、そういう住み手にどう応えられるのか、という視点があまりに弱い気がしてしまいます。「今建っとるまさに伝統構法の家、そしてそこに住んでる人にまず応えられずに何が伝統構法じゃい」そんな思いをもってます。相談したいこと、いっぱいあります。(ex)足固メ、根石高、柱を増すか(差カモイ?)下ヤの効果、土マを上げる場合の梁をどうするか、etc、etc-(昔から改良してきたことの続きをになうにあたってのギモン)今、”古民家再生”がはやってますが、その中には、そんなやり方したら、あと30年したらもう直せへんようにたってコボさなイカンようなるで、というものもいっぱいあります。ちゃんとしたやり方で維持していく方法、現場とのやりとりで作っていく形を是非お願いします。そして、最終的には、100%いかんでも施主と大工がOKなら、工事が行える方法(うまく表現できませんが)も考えな、古い家をつぶすことになるとも思っています。(大工・京都府)

③④ 振動実験に要する実験棟の建方、組立を公開して頂きたいと思います。(大工・埼玉県)

③④ 木下棟梁が云う通り、実験で私用する試験体は、施工精度が大事である。文献で示される内容に加えて、真の棟梁大工の知恵も大切にしてほしい。

④ 構法・歴史部会 麓和善主査へ

④「今、これから残すべき伝統構法とは何か」を考える事が重要な課題になります。歴史的現実を調査することから始めるのは大変良いとして、最終的に決める時は少なからず議論があると思います。絞り込む方法はどのようにする予定でしょうか。地域性の問題への対処方法についてもお伺いしたく思います。(建築士・東京都)

④ 一つの歴史が生まれる期待がする。麓先生なら出来ると思います。(建築士・愛知県)

④ 現在の建基法上の基準が歴史的に見て実際上の検証を経てできたものでない事がわかり、興味深かった。柱、土台を基礎に固定する事が必ずしも正しくない事をもっと歴史的な点もふまえて実証して欲しい。

④ 構法・歴史部会のおはなしがおもしろくおもいました。(建築士・京都府)

④ 構法、歴史文化の重要性を是非多くの人に広めて普及させるように頑張って頂きたい。

④ 構法歴史部会の対象範囲は江戸時代以降明治までということだが、その比較として、現在、伝統構法と各地域で言われているものを例示して伝統構法なのか検証してほしい。(建築士・静岡県)

④ 今ある大工さんのいろいろした工夫部分の把握を行ってほしいと思いました。(学生・京都府)

④ 実際シャチセン使用の差鴨居を造ったことが有るのですが、現在の道具では加工が出来ず苦労した覚えが有ります。工法と共に道具の改良も必要だと思いました。(大工・愛知県)

④ 住宅が主対象であれば江戸以後の性能検証とありましたが、仕口継ぎ手の強度を考えるとき、もう少し古い時代のもののほうが強度が高いという説もあり、本当にしっかりした仕口を歴史をさかのぼって調べてほしい。加えて、接合部とフレームの関係も合わせて調査してほしい。(建築士・埼玉県)

④ 昔の石場建ての石のすえ方、耐力を調べてほしい。(大工・三重県)

④ 説明が明快。固ければ脚が動く、固くなければ動かないことがずいぶん以前からわかっていたということを知らなかった。(近年の実験で明らかにされたものだと思っていた)わざわざ実験せずともすでに明らかにされていることも多いのかもしれない。(私が知らないだけ?)(建築士・大阪府)

④ 伝統構法といっても何をもって「伝統構法」と位置づけるのか、その位置づけをどの様な手法をもって決めるのかを教えていただきたく思います。施工者も全国各地に存在しますが、意見などアンケートをとるなどしていただけるのでしょうか。(大工・滋賀県)

④ 文化財では明治期の伝統的な建物が少ないと思われる(報告書)どのようにデータを収集するのか。明治期〜戦前の建物の様子が江戸時代より伝統的ではないか?社寺建築と違うのではないか?

④ 歴史的に長寿命を立証している各地に現存する実例で一般住宅建築の参考にしやすい柱4寸程度(細もの)架構を徹底調査、検証願いたい(例 銀閣寺観音殿や金閣)

⑤ 材料部会 小松幸平主査へ

⑤ ストックするには小さい工務店では資金的にはかなり厳しいので政治主導で是非ストックヤードの整備を行って欲しい。

⑤ とても熱意があり、たのもしく思いました。

⑤ 乾燥の話、木材のメカニズムの話、もっと聞きたいです。(建築士・滋賀県)

⑤ 京都・滋賀の古材ヤング率も計測(測定対象に)して下さい。滋賀県の民家(主に商家)には栂がよく使われています。湖北に行くとケヤキが多いので、これらの木も古材として取り扱って下さい。(建築士・滋賀県)

⑤ 材料部会小松先生のお話を興味深く聞かせて頂きました。又、先生の人間性もあり、楽しく聞かせて頂きました。(建築士・京都府)

⑤ 仕口のめりこみによる剛性・強度の評価には横圧縮のヤング係数と降伏応力度が大きく左右するので、貫などの木口の年輪傾角の情報が不可欠と考えるので、設計法、要素実験で木口の年輪との関係を考慮しないと、程度よい定量的な評価ができなくなる。現有する伝統建物に使われている貫などの木口の年輪情報も必要と考える。その結果には木口の年輪角度によりヤング係数、降伏応力度が2〜3倍ことなる事実がある。(研究者・教員・大阪府)

⑤ 資材に対する愛着を感じて良かったです。(大工・石川県)

⑤ 小松先生の熱意に心を打たれました。頑張ってください!!(学生・石川県)

⑤ 小松様 楽しかったです。期待しています。京都で大工をしています。社寺ではなく、町家大工です。昔から町家は地の木材(あるもの→「こんな材料で」で良いはずです。)を使って建てています。社寺にくらべて町家の材料はそんなにきびしくせず国産で。(大工・京都府)

⑤ 人乾材の材料強度、耐久性の検証を早急に願う→高温法、低温法について。基礎部の鉄筋コンクリートの寿命に懸念をもつので(100年もつか?)その点も検証してほしい。某構造家も現状の学会規準ではRC造の長寿命はあやしいとし少なくとも今よりかぶり厚を4cmは増す必要ありとの事。その点基礎に石材が安心できるのでは(歴史が立証しているのでは?)(建築士・京都府)

⑤ 大変興味深い話が聞けた。(建築士・大阪府)

⑤ 棚橋先生の意見とからみますが、古材評価に縦伝播速度(FACOP)だけでは不足では。棚橋先生の開発している実際において(局部弾性めりこみ)評価する手法も加えてはどうか?(研究者・教員・京都府)

⑤ 天然乾燥が大好きと話される方が材料の主査になられた事をうれしく思います。辺材と心材の役割の説明、面白くなりました。私も年をとって辺材からすでに心材の域。木構造のために少しは役に立たねばと心した一時でした。これからもよろしくお願いします。(建築士・静岡県)

⑤ 天然乾燥材と人工乾燥材について、いろいろな観点で比較してほしい。又、天然乾燥の良さを保った状態で人工乾燥ができる方法の検討も必要かと思います。(建築士・兵庫県)

⑤ 僕も天然乾燥杉が好きです。(木材関係・徳島県)

⑤ 木材のもつ自然由来による耐久、耐朽試験をぜひお願いします。(奈良県)

⑤ 木材の地域性と構法の地域性の検証も必要ではないでしょうか。

⑥ 事務局 NPO法人緑の列島ネットワークへ


⑥ 3年後、より良い建築が建てられやすくなっている様、私達も頑張らねばと思います。伊東淳個人的に小松先生の木のドラマのお話をもっと伺いたかったです。麓先生が言っておられた仕口の話もとても興味深かったです。(建築士・三重県)

⑥ お手数ですが広く公開して、一般の人々にも広まります様に。(建築士・愛知県)

⑥ 意見を直接先生方に伝えられることは大変大切なフォーラムだったが、質問の趣旨が、この委員会に対してでない場合、ちゃんと区切って進行してしてほしかった。(行政・審査機関・兵庫県)

⑥ 会場から質問のあった件です。この委員会とは別に建築研究所が伝統工法に関して実験や設計法の検討を行っているとは、本当ですか?!2つの会の関係、その成果や基準法への反映はどうなりますか。ダブルスタンダードになりますか。(建築士)

⑥ 情報公開されてとなっているが、細かい事まで公開してほしい。また、広く意見が述べられる体制ができると良いと思う。(ネット上で) 検討委員会はそれを参考にしてほしい。(建築士・鳥取県)

⑥ 素晴らしいフォーラムでした。是非微力ながらもこの活動に様々な形で少しでも協力できればと強く感じました。(建築士・福井県)

⑥ 多くの人が色々な意見を持っておられますが、それらを何とか横につなげて大きな力となるよう、よろしくお願いいたします。(建築士・京都府)

全体に対して、あるいは対象を特定しない意見
  • あまり、実務経験がないので、意見等はわかりませんが、(思いうかびませんでした)仕事上、伝統工法の住宅をリフォームする事があり、興味を持ちました。色々なお話がとびかい、とても勉強になりました。この委員会で、まとめられて、活用できるよう頑張りたいし、色々知識として知りたいので、大変だと思いますが頑張って下さい。(建築士・京都府)
  • 過去の建築のストックの消滅を少しでも減らすためになんらかの施策(この検討に時間を費やしてる間にも)を施すべきではないでしょうか。(建築士・京都府)
  • 材料の強度、ヤング係数、重量、地震の荷重について、木材の性質も1本1本異なる、などは有効数字2桁〜3桁である。従って限界耐力など、部材の寸法も含め、ゲンミツな計算をしてもやりたい人がやるべき。(建築士・滋賀県)
  • とても参考になりました。行政の業務の中でも、仕組みづくりの検討において活かしていきたいと思います。(行政・審査機関・京都府)
  • 委員会の結論が基準法に確実に反映される事を望みます。(現場監督・京都府)
  • 屋根瓦がずれない事が是とされているが、本当にそれでよいのか、大きなゆれの力を受けた時は、ずり落ちる事で力を吸収-分散しているのではないのでしょうか。今、瓦はズレてはならないで、議論すらされていません。再考をお願いしたい。大きな耐震要素だと思えます。(建築士・滋賀県)
  • 各部会・WG間の連携を十分にはかっていただきたい。そのためには検討委員会のリーダーシップと事務局の連絡調整をよろしくお願いします。(行政・審査機関・京都府)
  • 各部会からやる気が伝わり目的・役割も理解できました。ここであげた成果を建築指導課が法律改正までにもっていけるように期待します。(その他・奈良県)
  • 各部会それぞれ魅力的だと思います。各々の研究、検証、構築される成果に期待したい。また、フォーラムでもありましたが、生かせるかどうかは政治的な問題も大変重要かと思うので、そちらの方も頑張ってほしい。それから、このフォーラムの成果も楽しみですが、進行、発展過程にも興味があります。その辺りの広報も出来れば楽しみにしたい。(建築士・滋賀県)
  • 学生の立場から見て伝統木造がすごく厳しい立場であると感じた。(学生・石川県)
  • 完全な結果が出る迄時間(年月)が掛かるなら、それを目指しているけれど、それまで待てないので、途中の不完全な成果であっても、実務に一刻も早く使える様にして欲しいと思います。完全な成果が出てからそれを手直しすれば良いと思っています。(大工・滋賀県)
  • 簡易設計法等出来たとしても、設計者のみしかわからない!大工工務店は、一切石場建て等の設計は「まったく判りません」というではこまる。おおむね大工も判断出来る計算法を確立し、その上で設計者の力で示していただきたい。大工工務店でも「カン」と応用で”判断しやすい安全性”をある基準で作ってもらいたい。小松先生の話は、判りやすく大切な話と思った。参考になりました。(大工・滋賀県)
  • 貴重なお話ありがとうございました。僕は伝統構法の良さを京都の学校に来て感じるようになりました。ただ自分の周りも含め、町家などの建物に関心を持っている人は少ないように感じます。伝統構法の研究者、現場の人が今の伝統構法の状況を打開していこうというのは今回のフォーラムで感じれたのであとは知らない人との交流的なものがあるといいと思いました。あと、構法・歴史部会、材料部会のお話はとても興味があります。なので最新の実験情報を提供してくれるととてもうれしいです。特に学生などに発信してもらえればいいと思いました。(学生・京都府)
  • 現行建基法の枠組を超えた体系整備が行われることを望んでいます。伝統構法といっても地域で異なるものだと思うのですが、全国統一的なものが可能なのでしょうか。加えて今回の木材の研究もありますので期待していますが、生き物である木材をどう取り扱っていくのか楽しみにしています。(感想)京都では伝統構法で建てられた「京町家」が市街地景観の基盤を構成しています。年間約2%の割合で失われていくことに歯止めをかけるために、景観部署でも取り組んでいますが、どうしても建築基準法の壁があり、どうしたものかと思っていました。今日のキックオフフォーラムを聞き、ぜひ突破口を開いていただければ京都の景観にとっても大きな効果がでると信じております。(行政・審査機関・京都府)
  • 現存している町家は既存不適格建築部となっているが、限界耐力計算を行い、耐震改修を行った場合、行政側で証明or確認を行い、融資、地震保険等での優位な取扱いを受けられるようにすれば、既存町家の耐震改修が促進されるのではないでしょうか。(建築士・京都府)
  • 古建築では石場建でダボが入っているケースがあると思いますが、実験に入れられないでしょうか?伝統の要素プラス生産性を十分考慮していただければと思います。悪くなるとコストUPにつながり、消費者へシワ寄せがいく⇔施工者の立場の重視。 大工・職人が生活できる、若者が目指せるようなことをぜひ配慮下さい→すごく期待しております。(研究者・教員・大阪府)
  • 工学や解析学は有用であり、その発達は歴史の必然だと思います。しかし工学知も経験をもとに発達してきた事。頑丈な経験知の部分知が工学知である認識を忘れないでいただきたい。伝統工法は工学以前からありました。部分知で全体知に制約を科す事だけはさけて頂きたいと思います。各先生方の熱意は十分に感じました。今後の進展に期待しております。(限耐法ありきの考え方は捨てていただきたい。ものさし一つとの認識上に立って下さい。)(建築士・埼玉県)
  • 今まで自分が思っていた伝統構法は本来の伝統構法とは少し違うというお話しがあり、とても興味深い話でした。伝統構法の歴史的背景について知りたいと思いました。(学生・石川県)
  • 色々な実験データを元に伝統工法の耐震性について証明していくことに強く期待します。伝統工法の良さは歴史が証明しているので何とかなる気がするのは私だけでしょうか?文化を継承していくことは非常に大切なことです。伝統工法を法的に簡単にクリアさせるようにするのは先生方の実験・研究にゆだねられていると思います。この先伝統工法の地位が確立された時、次の課題は市場性がどれだけあるかということだと思います。市場を確保し普及させることがこれからの課題になるのではないでしょうか?(行政・審査機関・兵庫県)
  • 新築とリフォームでは進め方が異なります。(リフォームは既築建物ありき)既築物件の建物診断がとても重要になります。近代の伝統構法物件の正しい建物診断及び耐震補強の考え方を確立して頂きたい。これまでしなやかに建っていたものを現在の耐震補強技術でやみくもに固くしてしまっても良いものか?施主様の耐震補強要望に安心して答えたいと思います。(大阪府)
  • 石場建ての住宅が建てられるようにしていただきたい。(大工・高知県)
  • 設計法、材料、架構データベース、仕口、継手、材料が一体化した設計基準が確立されることを期待したいです。(建築士・京都府)
  • 多くの皆様のご努力、期待しています。日本の文化を現在進行形でつないでいけるとよいと思います。小松先生のお話、おもしろかったです。ありがとうございました。(建築士・京都府)
  • 大学で伝統木造建築の研究をしています。実務者の方々の意見を伺って、今の自分は何もできていないなと痛感しました。心を入れかえて研究に励みたいと思います。(学生・広島県)
  • 地元産材の使用も伝統構法の大きな要素と言われます。木材の供給、流通のしくみについても検討に入れてはいかがでしょうか。(建築士・滋賀県)
  • 地震波により全く挙動が変わってくると思います。→・海洋性 横波・直下型 縦波→入ってくるとまさつ係数は全く?? この辺をどのように整理されるか期待しています。
  • 伝統工法とは何か。オールジャパンの定義付が必要ではないか。(建築士・石川県)
  • 伝統工法に比較して、在来工法の筋交などの交点の金具の止め方はビスや釘によって作られているが、杉材などのやわらかい材料では割裂が起こり、耐震効果が期待できないと思います。伝統工法の貫、土壁で石場建の構造でも施工者の技術が優秀であれば倒壊しない事例は数多くあります。建築全体の力の流れはイメージできなければ全体の構造計画と各部の仕口部材寸法の決定はできない訳で、本願寺や数奇屋の茶室いたるまでの伝統工法の技術の再評価を期待します。(建築士・京都府)
  • 伝統構法’というものをともかく歴史にもとづいて具体的な定義に決められたようでホッとしている。しかし結局のところ、化学物質や過大なエネルギーにたよらずに木という材料(の長所)を最大に活かす構法といおう木への可能性を秘めた構法の再発見かもしれないと感じた。いずれにせよ、一般の人々が経済的にこうした’伝統構法’の住宅なり建物を簡易に建てられるように建築基準法を変えていかなければ何にもならないと思う。このグループの活動はとても大切だが、実務者が一丸となって運動して国交省にはたらきかけていくことが本当は必要になっているのではないか?と感じた。(建築士・京都府)
  • 伝統構法が生き残る為には、もう時間がありません。大工職人の減少、加工機械の減少、出来るだけ早く、簡略解法の制度化をお願いします。あと5年程度です!!!(建築士・滋賀県)
  • 伝統構法を対象として、住宅性能評価及び長期優良住宅の基準を検討していただきたい。伝統構法を普及するため、国の支援策を検討してもらいたい。(行政・審査機関・京都府)
  • 伝統木造構法の建物が歴史的に日本全国、又それぞれの地域に健全に存在している事実と、その認?について、委員会の認識を発表すべきだと考える。大きな目で、建基法の対象の中に、その存在をみとめて、並行して伝郎構法に対しての大工棟梁の果たした歴史的な役割と現行の保存行為について、主体の実務者は大工その人達とそれに係わる伝統的な職人達であります。又、そこに住まう、市民国民であり、京都市でいえば未だ、5万〜10万棟という町家民家が存続しています。実証的データーがそろう前にも、そこに安全に住み続けたい人々と、そのまわりの社会が存在している事を、歴史的社会的に認識して出発して貰いたいと考えます。そして、検証委員会の中に伝統構法を?う大工とそれと共働する設計者、建築家の意見に耳を傾けていただきたい。私たちは京都の町家及び近郊の民家(大いに町家の影響をうけたり、町家大工の手で建てられたものもある)を修復、あるいは改修する実践の中で、伝統構法の特徴を学びつづけ、次の世代に伝えると共に、住み手や近隣の皆様と共に、伝統構法の総合的な、健康と安全の仕組みを理解しようと努めています。委員会の皆様の努力と成果に敬意を表しながら、期待しております。よろしくお願いします。(建築士・京都府)
  • 日本各地で伝統工法又は在来木造でも可による住宅づくり、街づくりがもっと簡単に新築できるようにしていただく諸方法が早く確立されるとうれしい。期待しております。(建築士・愛知県)
  • 普段なかなか参加とかも出来ませんが、水面下で皆さんが頑張ってられる事が、また流れを変え、振り返ってこの事が大きな節目になってることをきたいしてます。(大工・滋賀県)
  • 木材を大切にして、天然木材を利用させてもらって僕ら大工も天然木材にこだわらないといけないと感じました。伝統構法といって、いろんな構法があり、昔の家だから伝統構法とはいえないとわかり、昔からの経験があってこその金物であるから、金物を使った家、構法も伝統構法なり、伝統なのかなと思いました。(大工・京都府)
  • 「伝統構法新委員会」は伝統的木造建築物が社会に出るためのものであると考えている。フォーラム等をお聞きして、3ヵ年計画を終えれば世に出まわると思われがちでないかと考えている。しかし実際には伝統構法における未解明点の一部を研究によって明らかにするものであり、それ以外(斉藤先生がおっしゃていた部分)の取り扱いはどうなるのか。実務者にとっては重要と考えている。また、鈴木先生がおっしゃっていたが、実際に立法される時点での委員会と行政側の動き(アプローチ)を公開(見えるように)することが必要であるように思え、同時に疑問に思える。