フォーラム参加者に記入していただいたアンケートの集計結果を公開します。出席者250名のうち、有効回答数180、回収率は72%で、来場者の関心度の高さがうかがわれました。
あなたのご職業、年齢、性別、住所(都道府県)を教えてください。
職種としては建築士がもっとも多く、半数以上を締めました。男女比は、女性が20%でした。参加者の住所は関西圏が多く、まだまだ地方に発信できていない感じでしたが、遠いところから熱心な方の参加もありました。県別のベスト3としては京都府が60名、滋賀県24名、大阪府18名でした。
新しい検討委員会は期待できそうですか。また、そう思う理由を教えて下さい。
回答者の9割以上が「1. とても期待している」「2. 少しは期待で来そう」との回答であり、検討委員会への期待度は非常に高いといえると思います。「2. 少しは期待で来そう」と多少の留保を残した人の意見としては、実現に向けてのスピード、実際に法律に結びついていくかどうかへの懸念などがあげられています。
伝統構法木造住宅の確認申請は、4号規模であっても限界耐力計算を行った上で適判の審査が必要となっていますが、どのような形が一番望ましいと思いますか。
この質問には、7つの選択肢があらかじめ用意してありました。
「2.適判でよいが、木造で明らかなことは審査を省略」「3. 限界耐力計算の審査を地域の審査機関で」と、中央でみるにしろ地方でみるにしろ限界耐力計算での審査を望む回答と、「4.多少制約があっても仕様規定を」望む回答とがおよそ同割合で分布しました。
回答した人の職種別をみると、施工者は地域機関での確認審査を望む声がもっとも多いのと比べ、建築士に仕様規定を望む声がより多いことが分かります。大工の方がより自由度の高い道を指向しているようです。以下に、回答を選択した理由を述べた自由意見を示します。
新しい検討委員会へのご意見、ご要望、ご提案、今日のフォーラムの感想、何でも結構です。なお、どの委員会・部会に向けた発言なのかを明記して下さい。
①「石場建て」は伝統構法の要。又「和小屋」は増築にも極めて対応しやすい優れた工法故、その原点を徹底検証願いたい。
① ぜひとも早急に検討お願いします。(建築士・京都府)
① せひ住宅レベルでの普及を前提として検討をお願いしたい。建築コストの問題もあるが、維持・補修も含め、実務者が一般的な住宅として使えるものにして欲しいと思います。また、こう言レベルで法改正への足がかりにしていただきたい。(建築士・京都府)
① その気でたっている大工を、今後大工を目指す者を、日本の宝を守ってやって下さい。(現場監督・兵庫県)
① それぞれの報告者の熱い気持ち、謙虚な姿勢に感動しました。個人的にはもう少し早くこのような伝統構法に対する検証があったらと思うと残念な気持ちです。「若い人」頑張って下さい。
① 京町家再生研究会さん、作事組さんが前回の委員会同様、設計法の作成に後ろ向きですが、前向きになるように働きかけを続けて下さい。
① 結論的なものをできるだけ早く出して欲しい。
① 健全な伝統的な構法による既存建築物にいわゆる在来構法による考え方で改修が加えられることを止めることはできないのでしょうか?良材が入手しやすいか否か、法的手続きの難易など、多くの要素が関わることであり、また本委員会に申し上げるべき事か否か迷いましたが感想がわりに記しました。(建築士・京都府)
① 国が進めている長期優良住宅に是非とも伝統構法版マニュアルを検討して頂きたい。
① 今後も伝統工法によって建築可能となり建築業界が守られる様、建築基準法の改正を望みます。(建築士・滋賀県)
① 最後に鈴木先生のおっしゃった通り、使い易くはあっても簡便なものとならないことが第一であると思います。今回のフォーラム前まで、伝統建築を解析していくのに、一体どういう方向で研究を行っていくのだろうとモヤモヤした考えがあったのですが、各部会の先生方の考えが一つにまとまったときに良いものができそうなそんな期待の持てる会であったと思います。(建築士・京都府)
① 社寺・仏閣についても検討お願いします。(建築士・大阪府)
① 設計の仕事がら、住宅をやるうちに伝統木造にも興味をもち勉強するようになりました。鈴木先生が最後に、決してわかりやすくはない、と仰られたのですが、ぜひ、間口は広く、勉強すれば何とかわかるような方向で裾野を広げるつもりで普及、啓発、広報していただければと思います。
① 設計法作成にあたり、計算手法がわかりやすい事も重要であると思いますが、その他にも、様々な平面プランや外観デザインにも対応できる幅広い計算手法が作り上がれば良いと思います。3年間では出来る事が限られてしまうと思うので、その後も継続して検討していける体制になってもらえたらうれしいです。またその様な活動や情報が全国各地に広まって欲しいです。(建築士・長野県)
① 前回の委員会より視点のもっていき方が広いと思います。実験オンリーの数値評価でないところが面白いですね。最後になにかしらの成果が出るのが楽しみです。(建築士・東京都)
① 伝統建築物の診断補強設計がふえてきている。石場建て工法をどうおりこむか悩ましい。勉強会を開いてほしい。伝統建築物を今後も残したい。それにはPRが必要。役所の人にも・・・。市町村の役所の人達は何もわからない。ただ残したいと言っているだけ。で、それはどの位の時間がかかるのか、設計する側も悩ましい・・・。(建築士・新潟県)
①②③ 大工の技術を肯定するための実験と思ってよろしいのでしょうか。否定する実験結果が出た場合、新構法が生まれるのでしょうか?(建築士・滋賀県)
①② 京都市内もそうですが、大津市内にも伝統構法の3階建てが多くあります。今回の3年では難しいと思いますが、次のステップとして、3階建てを解析できるようにしてほしい。(新築よりも今ある建物を耐震補強できるように)
①② 少々難しくなってもいいので、確認が通るようにして下さい。できれば、参加もしたいです。 (建築士・滋賀県)
①③④ 石場建ての本来の工法である石のすえ方、コンクリートを使った簡易な方法では無く、廃棄物の出ない「よいとまけの石場建て」強度の検証をして頂きたい。ランマによる点圧のその上にコンクリート基礎(直径600の松100kg×H2000からの落下を30回時の強度×3層の強度。音響のお手伝いで質問が出来ませんでしたが、ぜひ、前向きに検討お願い致します。(大工・三重県)
①④ 伝統構法を科学的な方法や検証により、将来的にも造り続けられることはとても有意義なことであると思います。また、将来的にも歴史的な価値のある建物を修復し、維持、あるいは建て替え時に伝統構法を合理的に扱える設計法は重要です。一方で、今日の在来工法による木造とは全く別のものになっております。今の人が住まう住宅を造っていこうとするとき、良いとはわかっていても、伝統構法の敷居はとても高いと感じています。そんな観点から今回の新委員会ではまず本来の伝統的構法について実験・検証していただき、ベーシックな構法を築いていただいた上で、今日に普及し易い設計法、プレカットにも使える伝統的な仕口継ぎ手等、一般住宅にも金額・工期など導入し易い施工技術が出てくるとより長期的に住み続けられる住宅が出来るようになると思います。(建築士・京都府)
②「マニュアル」における、限界耐力計算の中で、・地盤(工学的基盤の傾斜)についてどう考えるのか。住宅レベルでは調査しない。・偏心について、どう考えるのか。・部材レベルの応力チェックはやらないのか。
② 2007年の法改悪は実務上「禁止令」に近い。伝統構法へのいじめの最たるもの。主査が言及された如く、4号ものは限界耐力計算不要のごく簡単なチェック法を一刻も早く確立願いたい。
② 3年間でこなせつのかどうか? 今までの積み重ねも充分に使っていくべきだと思う実務に役立つものが本当に欲しいです。期待しています。しかし「解りやすく」していただかなければ使えないかも・・・と思ってしまいます。使えるようにして下さい。(こちらも勉強もします)(建築士・京都府)
② プロトタイプを作って欲しい。(建築士・大阪府)
② 過去の研究・実験等から設計法についてはある程度の筋道ができており、今後の実験はそれを補うためのものと思っていました。しかし今日の説明では全てがこれからのように受け取られ非常に残念です。(建築士・神奈川県)
② 簡易な設計法にこだわる必要はないと思います。解明の難しい伝統構法を簡易にしようとするエネルギーを限界耐力計算の現行マニュアル(学芸出版)の精査に向けた方が良いと思います。
② 頑張って下さい。(行政・審査機関・大阪府)
② 期待いたしております。(建築士・京都府)
② 建築基準法を見直すでなく、伝統的構法は別なルート構法基準を(大工・愛知県)
② 今回のフォーラムに参加し他の人達も是非聞いてほしいと感じました。全国的に開催する計画はあるのでしょうか。個人的には是非開いて頂きたいと思います。(建築士・岐阜県)
② 手始めに、2007年の法改正以前の限界耐力計算を、現場の審査機関で見ることができる状態にして頂きたい。これはいつ頃実現可能なのでしょうか?
② 住宅瑕疵担保保障との整合性についてどうなっているか?教えて欲しい。
② 新しい委員会に期待したい。最終的にどんな形となるのか判りませんが、設計のみでなく、現場の大工さんが利用できるものにしてほしい。たとえば、現在、基準法の中に2’×4’や、丸太組などの規定があるので、簡易な方法として、柱、梁の寸法、仕口、継ぎ手のとり方など、田の字型、町屋型に限定でもいいので、ひとつの仕様、全体像を示してほしい。仕様設計マニュアルを見れば誰でもが設計、審査、施工ができるようになるといい。伝統建築は、設計法のみならず、そのまわりの規定、保険など、又、増築での既存不適格などがあり、色々な制約の検討も必要になってくる。←現在の基準を変える必要がある。(建築士・滋賀県)
② 新しくつくる設計法はできるだけ簡易で使いやすくして下さい。新しい設計法が運用される時、確認申請、中間検査、等にて検査員の無知による無用な細かな指導等が生まれないように、運用面でのスムーズな展開をのぞみます。(香川県における土カベの中間検査で割竹を1本1本メジャーにて計測するような運用が生まれないことを願います)限界耐力計算の構造計算ソフトウェアの開発をして下さい。(不明・香川県)
② 石場建てについて、ベタ基礎+フラットな礎石(ホゾ穴、ひかりつけなし)という仕様に限定されてしまいそうなのでしょうか。地盤あらわしのままも可能なものをお願いしたい。(建築士・大阪府)
② ①③両タイプの載荷試験を行ってほしい。(大工・三重県)
② 設計(計算)と審査、どちらもわかりやすい方法になって欲しい。子供達が住まう家が、伝統的な家になればいいと思う。又、それを建てる・建てられる大工が育つ環境につながればいいと思う。(現場監督・兵庫県)
② 設計法としては仕様規定を充実し、そのルールを満たしているものは構造計算不要とかを目標として下さい。在来工法は数百年〜千年ぐらいの実物データがあるので、きちんとまとめて安全側に丸めれば仕様規定のみで設計してよいと思います。
② 設計法の検討内容、進み状況をアナウンスして欲しい。検討内容と設計法確立の過程をできるだけ知りたい。(建築士・新潟県)
② 大工の腕の良し悪しの影響をどう評価するのか。(建築士・京都府)
② 柱脚の滑り、浮き上がりを考慮できる設計法に期待しています。ただし、限界耐力計算法の適用限界を超えているのではないかと思います。そこをどう折り合いをつけるか、よろしくお願いします。(建築士・兵庫県)
② 伝統工法の家を設計して、建築したいとは思うが、施主の金額的な希望や時間で、できない場合が多いが、プレカットでも、柱、梁を現した、良質な住宅を造りたいと思う。その時にできるだけ木をいためない、木の特性を生かした設計をしたいと思うので、プレカット、中温乾燥でも使える設計法をお願いしたい。(建築士・徳島県)
② 伝統構法で新築できるようになることはもちろん重要ですが、既存の伝統構法の町屋・民家を守るために現行基準法に対して合法的に既存の改修、増築、また住宅以外の用途に用途変更して利活用できるようにしていただきたいです。現状では、まず構造について確認がだせないので、法のすきまで、細々と、民家の活用がおこなわれています。他に問題はいろいろありますが、このことをクリアできない限り、りっぱな民家も活用の道がみつからず、くちはてていきます。全国各地で、もう時間がない状況になっています。1日でもはやく、古民家等が簡易な耐震診断+新しい設計法等により、合法的によみがえる日が来ることをいのっています。(建築士・京都府)
② 伝統的な工法のスタンダード設計が早く検討され確認申請がスムーズに行く様に願っています。大工技術がすたれる事なく受けつがれ、土壁の普通の家(金物にたよらない)が普通に建てられる様に、日本の建築文化を、文化財だけにとどめない様、頑張っていただきたい。(建築士・香川県)
② 本日のご説明(垂直荷重等の計算は省略できるという点、柔床に対応するために平均と弱い箇所の2つで確認する方法など)すごく納得、共感いたしました。今回は石の上をすべることも想定した設計法となると思いますが、石が大きく(広く)なりすぎるのは仕方なさそうだと思って見ております。ただ、一部の実務者は後になってから「こんなに大きい石だと不細工で(設計法が)つかいものにならない」と言う可能性があるのではないかと思っています。ですので、大きな(広い)石を使用したときの意匠面のおさまり例もぜひ同時に検討していただけるとより活用できるものになるのではないかと思いますので、ご検討いただければ幸いです。(研究者・教員・滋賀県)
②③ 1,2階の揺れ方において通し柱と管柱の働きの違いを明確にして欲しい(建築士・滋賀県)
②③ Eディフェンスで京町家型は足元はあまりズレてないということでしたが、地域性・風土性は重要かと思いますが、そのあたりは今回、どのような感じで検討に加えるようなことをお考えなのでしょうか。(その他・京都府)
②③ 伝統構法とはどこまでを含むのか、どこまでを対象とするのかということはあるかと思いますが、構法とはその時代の背景の生活や暮らしから生まれたもので、普及したものが一般的に広まりとり入れられたものが住宅や町屋であるように思います。その歴史的に現代に残っている建物が伝統を受け継いで伝統となるのであれば、現時点での伝統も新しくあっても良いと思っています。その時代のルールに従って建物を建てていると思います。現代は建築基準法になると思いますが、ぜひそのルールをも動かして頂ければと思います。現代の伝統になる建築の構法が後世に長く残るようなものになることを期待しています。宜しくお願い致します。(建築士・大阪府)
③ WG土壁の曲げ耐力にて下図(←これは面外にせんべいを折るように曲げる図である)のような画面があったが、土壁についてはせん断耐力が問題であると思います。そして周囲の縁からこわれてすきまが広くなるとか壁土が上塗中塗とはがれ落ちると?いろいろ耐力が落ちていって最後にどこまで変形するか、大破するかで終局耐力とみなし、短期荷重としてはその値の2/3にするとか、そのような考え方がわかりやすいと思います。
③ データベースの整備をぜひよろしくお願いします。(研究者・教員・徳島県)
③ どんな実験でもいいので結果を公開して下さい。また、どんな主旨で行ったか、結果からわかることも公開してほしい。できれば、意見を言えるようなシステムにしてほしいです。 (建築士・滋賀県)
③ に対しての意見です。いろんなパターンも必要なデーターだとは思いますが、時間も、お金の制約もあり、少なくとも③、④のパターンで設計する事は非常に少ないと思います。伝統構法での住宅設計プランは、土壁、貫、石場建て、で開放的な構造で、間仕切りは、耐力壁ではなく、この非耐力壁が、50年〜150年と持つ長寿命な住宅として対応出来る部屋構成になると思います。住宅設計に対してすく対応出来るパターンをもっと検討して、データベース作りをして欲しい。2F建や、吹抜等含めて検証して欲しいと思います。細かく構造要素実験も早くから進めて欲しい様に思います。(建築士・滋賀県)
③ 京町家型のモデル体を実験されたし
③ 再度実験方法見直してください。税金がもったいない。(建築士・京都府)
③ 私達、施工者、設計者が提案する構造要素(カベ、仕口、床など)の受入、実験、検証を是非行って欲しい。
③ 次の建築士に良いデータベースを残れることを期待します。(その他・大阪府)
③ 床剛性評価の指針が示されるとありがたい。伝統的な社寺の梁組ではどこまで剛性があるのかがわからない。また、伝統的構法(広いのでこの言葉はよくないが)でも、その剛性についてよく知られていないような気がする。(小生の知識では)(建築士・福井県)
③ 静止摩擦の検討は行わないのでしょうか?石場立てで建物の重量を重くし、静止摩擦を大きくする。これにより、よほどの大地震が来ない限り、建物はすべらない。反面、重量が大きくなると、耐力も必要になります。建物重量-静止摩擦vs耐力の落としどころの検討はなされないのでしょうか?(建築士・滋賀県)
③ 前回の要素実験をすることになっていたけれど中止になった実験をどうするのかの表明をしてほしい。あの中で、どんなデーターが出るのか知れたい要素が、2〜3あったので。
③ 土壁で1つのWGを組むほど、土壁の需要があるのか。(建築士・千葉県)
③ 木下孝一棟梁仕様の2列3室タイプを1棟お願いしたい。(建築士・大阪府)
③予算の制約もありますが数多くの実験をしてほしい。各地域による工法があり都道府県別の工法が必要でないか。(建築士・京都府)
③ 要素のデータは重要と思います。よろしくお願い致します。(建築士・東京都)
③④ 私の住む京都府綾部市は、丹後型民家が非常に多く残っています。私はそのような普通の人が普通に住み続けてきた家を多くなおしている大工です。”伝統構法”という時、特に今までの住み方では、特別な金持ちの家や新築に片よった方向に感じていました。でも私が思うに、今まで普通に100年、150年と住み続けられている家に住んでいる人が、また100年住もうと思わはるかどうか、いま、いろんな意味でその境界に来ている気がしますし、また”伝統構法”云々というときに、そういう住み手にどう応えられるのか、という視点があまりに弱い気がしてしまいます。「今建っとるまさに伝統構法の家、そしてそこに住んでる人にまず応えられずに何が伝統構法じゃい」そんな思いをもってます。相談したいこと、いっぱいあります。(ex)足固メ、根石高、柱を増すか(差カモイ?)下ヤの効果、土マを上げる場合の梁をどうするか、etc、etc-(昔から改良してきたことの続きをになうにあたってのギモン)今、”古民家再生”がはやってますが、その中には、そんなやり方したら、あと30年したらもう直せへんようにたってコボさなイカンようなるで、というものもいっぱいあります。ちゃんとしたやり方で維持していく方法、現場とのやりとりで作っていく形を是非お願いします。そして、最終的には、100%いかんでも施主と大工がOKなら、工事が行える方法(うまく表現できませんが)も考えな、古い家をつぶすことになるとも思っています。(大工・京都府)
③④ 振動実験に要する実験棟の建方、組立を公開して頂きたいと思います。(大工・埼玉県)
③④ 木下棟梁が云う通り、実験で私用する試験体は、施工精度が大事である。文献で示される内容に加えて、真の棟梁大工の知恵も大切にしてほしい。
④「今、これから残すべき伝統構法とは何か」を考える事が重要な課題になります。歴史的現実を調査することから始めるのは大変良いとして、最終的に決める時は少なからず議論があると思います。絞り込む方法はどのようにする予定でしょうか。地域性の問題への対処方法についてもお伺いしたく思います。(建築士・東京都)
④ 一つの歴史が生まれる期待がする。麓先生なら出来ると思います。(建築士・愛知県)
④ 現在の建基法上の基準が歴史的に見て実際上の検証を経てできたものでない事がわかり、興味深かった。柱、土台を基礎に固定する事が必ずしも正しくない事をもっと歴史的な点もふまえて実証して欲しい。
④ 構法・歴史部会のおはなしがおもしろくおもいました。(建築士・京都府)
④ 構法、歴史文化の重要性を是非多くの人に広めて普及させるように頑張って頂きたい。
④ 構法歴史部会の対象範囲は江戸時代以降明治までということだが、その比較として、現在、伝統構法と各地域で言われているものを例示して伝統構法なのか検証してほしい。(建築士・静岡県)
④ 今ある大工さんのいろいろした工夫部分の把握を行ってほしいと思いました。(学生・京都府)
④ 実際シャチセン使用の差鴨居を造ったことが有るのですが、現在の道具では加工が出来ず苦労した覚えが有ります。工法と共に道具の改良も必要だと思いました。(大工・愛知県)
④ 住宅が主対象であれば江戸以後の性能検証とありましたが、仕口継ぎ手の強度を考えるとき、もう少し古い時代のもののほうが強度が高いという説もあり、本当にしっかりした仕口を歴史をさかのぼって調べてほしい。加えて、接合部とフレームの関係も合わせて調査してほしい。(建築士・埼玉県)
④ 昔の石場建ての石のすえ方、耐力を調べてほしい。(大工・三重県)
④ 説明が明快。固ければ脚が動く、固くなければ動かないことがずいぶん以前からわかっていたということを知らなかった。(近年の実験で明らかにされたものだと思っていた)わざわざ実験せずともすでに明らかにされていることも多いのかもしれない。(私が知らないだけ?)(建築士・大阪府)
④ 伝統構法といっても何をもって「伝統構法」と位置づけるのか、その位置づけをどの様な手法をもって決めるのかを教えていただきたく思います。施工者も全国各地に存在しますが、意見などアンケートをとるなどしていただけるのでしょうか。(大工・滋賀県)
④ 文化財では明治期の伝統的な建物が少ないと思われる(報告書)どのようにデータを収集するのか。明治期〜戦前の建物の様子が江戸時代より伝統的ではないか?社寺建築と違うのではないか?
④ 歴史的に長寿命を立証している各地に現存する実例で一般住宅建築の参考にしやすい柱4寸程度(細もの)架構を徹底調査、検証願いたい(例 銀閣寺観音殿や金閣)
⑤ ストックするには小さい工務店では資金的にはかなり厳しいので政治主導で是非ストックヤードの整備を行って欲しい。
⑤ とても熱意があり、たのもしく思いました。
⑤ 乾燥の話、木材のメカニズムの話、もっと聞きたいです。(建築士・滋賀県)
⑤ 京都・滋賀の古材ヤング率も計測(測定対象に)して下さい。滋賀県の民家(主に商家)には栂がよく使われています。湖北に行くとケヤキが多いので、これらの木も古材として取り扱って下さい。(建築士・滋賀県)
⑤ 材料部会小松先生のお話を興味深く聞かせて頂きました。又、先生の人間性もあり、楽しく聞かせて頂きました。(建築士・京都府)
⑤ 仕口のめりこみによる剛性・強度の評価には横圧縮のヤング係数と降伏応力度が大きく左右するので、貫などの木口の年輪傾角の情報が不可欠と考えるので、設計法、要素実験で木口の年輪との関係を考慮しないと、程度よい定量的な評価ができなくなる。現有する伝統建物に使われている貫などの木口の年輪情報も必要と考える。その結果には木口の年輪角度によりヤング係数、降伏応力度が2〜3倍ことなる事実がある。(研究者・教員・大阪府)
⑤ 資材に対する愛着を感じて良かったです。(大工・石川県)
⑤ 小松先生の熱意に心を打たれました。頑張ってください!!(学生・石川県)
⑤ 小松様 楽しかったです。期待しています。京都で大工をしています。社寺ではなく、町家大工です。昔から町家は地の木材(あるもの→「こんな材料で」で良いはずです。)を使って建てています。社寺にくらべて町家の材料はそんなにきびしくせず国産で。(大工・京都府)
⑤ 人乾材の材料強度、耐久性の検証を早急に願う→高温法、低温法について。基礎部の鉄筋コンクリートの寿命に懸念をもつので(100年もつか?)その点も検証してほしい。某構造家も現状の学会規準ではRC造の長寿命はあやしいとし少なくとも今よりかぶり厚を4cmは増す必要ありとの事。その点基礎に石材が安心できるのでは(歴史が立証しているのでは?)(建築士・京都府)
⑤ 大変興味深い話が聞けた。(建築士・大阪府)
⑤ 棚橋先生の意見とからみますが、古材評価に縦伝播速度(FACOP)だけでは不足では。棚橋先生の開発している実際において(局部弾性めりこみ)評価する手法も加えてはどうか?(研究者・教員・京都府)
⑤ 天然乾燥が大好きと話される方が材料の主査になられた事をうれしく思います。辺材と心材の役割の説明、面白くなりました。私も年をとって辺材からすでに心材の域。木構造のために少しは役に立たねばと心した一時でした。これからもよろしくお願いします。(建築士・静岡県)
⑤ 天然乾燥材と人工乾燥材について、いろいろな観点で比較してほしい。又、天然乾燥の良さを保った状態で人工乾燥ができる方法の検討も必要かと思います。(建築士・兵庫県)
⑤ 僕も天然乾燥杉が好きです。(木材関係・徳島県)
⑤ 木材のもつ自然由来による耐久、耐朽試験をぜひお願いします。(奈良県)
⑤ 木材の地域性と構法の地域性の検証も必要ではないでしょうか。
⑥ 3年後、より良い建築が建てられやすくなっている様、私達も頑張らねばと思います。伊東淳個人的に小松先生の木のドラマのお話をもっと伺いたかったです。麓先生が言っておられた仕口の話もとても興味深かったです。(建築士・三重県)
⑥ お手数ですが広く公開して、一般の人々にも広まります様に。(建築士・愛知県)
⑥ 意見を直接先生方に伝えられることは大変大切なフォーラムだったが、質問の趣旨が、この委員会に対してでない場合、ちゃんと区切って進行してしてほしかった。(行政・審査機関・兵庫県)
⑥ 会場から質問のあった件です。この委員会とは別に建築研究所が伝統工法に関して実験や設計法の検討を行っているとは、本当ですか?!2つの会の関係、その成果や基準法への反映はどうなりますか。ダブルスタンダードになりますか。(建築士)
⑥ 情報公開されてとなっているが、細かい事まで公開してほしい。また、広く意見が述べられる体制ができると良いと思う。(ネット上で) 検討委員会はそれを参考にしてほしい。(建築士・鳥取県)
⑥ 素晴らしいフォーラムでした。是非微力ながらもこの活動に様々な形で少しでも協力できればと強く感じました。(建築士・福井県)
⑥ 多くの人が色々な意見を持っておられますが、それらを何とか横につなげて大きな力となるよう、よろしくお願いいたします。(建築士・京都府)