公開イベント
 

10/6(土)〜12/22(土) 全国6ヶ所キャラバンツアー 講演会「知恵と工夫の設計—伝統建築に学ぶ」
開催概要

近年、伝統構法の良さが見直され、ますます注目されるようになってきましたが、「伝統構法」のとらえ方は人によって異なります。

検討委員会の構法・歴史部会では、日本全国の重要文化財等の伝統建築を多数調査し、江戸から明治期における建築技術を詳細に把握するとともに、耐震性能の検証も行ってきました。これらの調査・検討によって、各事例から学んだ全国各地の伝統建築の構法的な特徴や、各建物にこめられた当時の大工の知恵と工夫について、新たな知見をみなさんにご紹介するキャラバンツアーをします。

10月から12月にかけて、金沢、松江、東京、高知、鶴岡、日田の計6カ所を巡演しました。

開催日時・場所

エリア開催日都市会場/主催・後援など時間
北陸10/6(土)石川県
野々市町
金沢工業大学 扇が丘キャンパス
ライブラリーセンター3F
酒井メモリアルホール
石川県石川郡野々市町扇が丘7−1
◆アクセスはこちら
13:30-16:30 (定員100名)
中国10/27(土)島根県
松江市
島根県職員会館 多目的ホール
松江市内中原町52
◆アクセスはこちら
13:00-16:30 (定員100名)
関東11/17(土)東京都
台東区
東京芸術大学 中央棟1F 第一講義室
台東区上野公園12-8
◆アクセスはこちら
13:30-16:30(定員130名)
四国12/8(土)高知県
高知市
竹林寺客殿
高知市五台山3577
◆アクセスはこちら
13:00-17:00
東北12/15(土)山形県
鶴岡市
東北公益文科大学 鶴岡キャンパス 大学院ホール
山形県鶴岡市馬場町14-1
◆アクセスはこちら
13:00-17:00
九州12/22(土)大分県日田市日田市中央公民館
日田市上城内町2-6
◆アクセスはこちら
13:30-16:30

概要

1 主旨説明:
検討委員会補助事業者 大江 忍 (NPO 法人 緑の列島ネットワーク理事長)

2 伝統的木造建築物のこれからの設計法の考え方について
※会場によって、鈴木委員長、斉藤主査のどちらかがご説明します。
12/8 高知、12/15 山形、12/22 日田:検討委員会委員長 鈴木 祥之 (立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授)
10/27 松江、11/17 東京:設計法部会主査 齋藤 幸雄 (齋藤建築構造研究室 代表)

石場建てを含む伝統的構法の良さを活かした実務に使える設計法として、1 ) 限界耐力計算によらず比較的簡易な計算に基づく「標準設計法」、2 ) 伝統的構法の地域性にも適応できるよう限界耐力計算同等の計算を用いる「詳細設計法」、3 ) より高度な時刻歴応答解析を用いて、あらゆる建物に適応できる「汎用設計法」と、目的に応じて使える3つの設計法を検討しています。今回の講演では、それぞれの設計法の概要をご紹介します。

3 事例調査の概要
構法・歴史部会主査 麓 和善 (名古屋工業大学 大学院 教授)

東北から九州まで全国を12の地域に分け、各地に残る重要文化財等の建物全20棟を調査しました。地域の異なる、また時代の異なる建物を現地で詳しく調査することによって、気候風土と構造要素の関係や、構法の時代的な変遷が見えてきました。事例調査全体から見えてきた、それぞれの特徴を紹介したいと思います。

4 事例から学ぶこと
構法・歴史部会委員(会場ごとに発表する担当委員が変わります)

全20棟の事例には、各地で長年にわたって育まれてきた構法や、当時の大工の知恵と工夫の跡をみることができます。その反面、あまり耐震的なことを考慮せず、間取りや意匠性を優先したがために、構造的無理がみられる事例もあります。伝統構法のプラス面とマイナス面を具体的に紹介しながら、これからの伝統的構法を提案したいと思います。

各会場で講師をつとめる委員については、下記の通り予定しております。

10/6 金沢宮本 繁雄 (建築工房 悠山想 代表)
上野 英二 (オークビレッジ木造建築研究所 所長)
10/27 松江松井郁夫 (松井郁夫建築設計事務所 代表)
小原公輝 (輝建設株式会社 代表)
11/17 東京上野 英二 (オークビレッジ木造建築研究所 所長)
上田 忠司(竹中工務店設計本部伝統建築担当)
12/8 高知松井郁夫 (松井郁夫建築設計事務所 代表)
望月 昭(株式会社望月工務店 代表)
12/15鶴岡窪寺 茂(建築装飾技術史研究所 所長)
渡邊 隆(風基建設株式会社 代表)
12/22日田鳴海 祥博(元 和歌山県文化財センター、修復建築家)
松井郁夫 (松井郁夫建築設計事務所 代表)

5 伝統的構法の定義
構法・歴史部会主査 麓 和善 (名古屋工業大学 大学院 教授)

「真の伝統的構法とは何か」、この根本的な問題に対して、私たちは、明治24年の濃尾震災以前の「伝統構法」と、それ以降に改良されて現在普通に使っている「在来構法」を対比的に検討し、将来にわたって活かし、使える「伝統的構法」の定義を検討しました。私たちの考え方をご紹介するとともに、実務者の皆様のご意見を伺いたいと思います。

主催・後援

10/6 金沢主催:NPO法人緑の列島ネットワーク
後援:JSCA中部支部北陸部会、金沢職人大学校
10/27 松江主催:島根県文化財所有者連絡協議会、島根県文化財愛護協会、島根県教育委員会
11/17 東京主催:これからの木造住宅を考える連絡会
12/8 高知主催:伝統構法を学ぶ会
共催:NPO法人緑の列島ネットワーク
.後援:これからの木造住宅を考える連絡会
12/15 鶴岡主催:つるおか住宅活性化ネットワーク
共催:これからの木造住宅を考える連絡会、NPO 法人緑の列島ネットワーク
12/22 日田主催:これからの木造住宅を考える連絡会、NPO 法人 緑の列島ネットワーク
後援:日田市教育委員会

応募資格

どなたでもご応募いただけます。

応募方法

※終了しました。

締切

締切は特にもうけません。各会場共、定員数に達するまで申込を受け付けます。

※定員に達した時点で、申込みフォーム上でその会場を選べなくなります。

ちらしのダウンロード

メールで送る、プリントアウトする等にお使いいただけます。

PDFダウンロード(12/22 日田)
PDFダウンロード(12/15 鶴岡)
PDFダウンロード(12/8 高知)
PDFダウンロード(10/27 松江)
PDFダウンロード(10/6 金沢)