伝統的な構法での建築がしにくくなっている現状を打開するために発足した「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会」では平成22年度から3カ年、研究者と実務者とが協力して実大震動台実験、要素実験の解析や考察などの科学的検証を行ってきました。その成果が、すぐれた変形性能をもつ伝統的構法のための、新しい設計法として実を結びました。
設計法の構築にあたっては、伝統的構法の大きな特徴でありながら、現状では構造適合性判定を経なければ建築できない、柱脚を基礎に固定しない足元完全フリーの「石場建て」でも、適判を経ることなく建築できることを目指し、それを実現できる道筋をつけました。検討委員会の事業が終了して一年以上経過してようやく、この設計法を皆様に公開できる運びとなり、7/12に立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館にて、報告会を開催します。ぜひご参加ください。
あとは、この設計法を法的に位置づけるという行政上のステップが残されています。伝統建築に携わる多くの実務者が長らく望んで来たように、在来工法とは性質の違う伝統的構法が、建築基準法に的確に位置づけられること、それによって、日本に古来から伝えられて来た伝統的な職人技術による木造建築の知恵が、未来につながっていくことを心から願っております。
13時〜17時(受付開始・開場:12時)
立命館大学 びわこ・くさつキャンパス ローム記念館 4階 大会議室 滋賀県草津市野路東1丁目1-1 tel 077-561-2617
JR山陽本線 南草津駅(京都駅よりおよそ20分)より、近江鉄道バス「立命館大学ゆき」または「立命館大学経由」の路線バスにて「立命館大学」で下車。所要時間は15~20分。
※「立命館大学正門前」バス停は大学の外にありますのでご注意ください。大学構内まで入る「立命館大学」バス停をご利用ください)
立命館大学 バス停で下りられましたら、右手後ろ、[31]メディアセンターと自然緑地との間を歩いてください。[40]理工学部研究棟トリシアエリアに突き当たりますので、左に曲がっていただくと、右手に、黒い円筒を中心として、本を開いて建てたような形の[34]「ローム記念館」が見えてきます。
※立命館大学 バス停から会場まで、徒歩で5分はかかります。
報告会は4F、懇親会は3Fで行います。
こちらから会場までの案内図と説明文をダウンロードできます。
2,000円(参加費は無料)
300名(先着順)
参加希望者数が会場の定員に達しましたので、参加受付を終了しました。
特定非営利活動法人 緑の列島ネットワーク
Tel:052-566-0064
mail:dentoh@green-arch.or.jp
開会挨拶 | 鈴木祥之 | 検討委員会委員長・立命館大学衣笠総合研究機構 |
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来賓挨拶 | 馬淵澄夫 林田康孝 | 衆議院議員 国土交通省住宅局住宅生産課 木造住宅振興室 室長 |
Ⅰ.検討委員会の取り組み | 鈴木祥之 | 検討委員会委員長・立命館大学衣笠総合研究機構 |
Ⅱ.設計法案の概要 | 斎藤幸雄 | 設計部会主査・斎藤建築構造研究室 |
Ⅲ.設計法の課題 | 向坊恭介 | 設計部会・立命館大学理工学部 |
Ⅳ.設計法案の内容 | 長瀬 正 寺門宏之 | 設計部会・日本建築総合試験所 (詳細設計法) 設計部会・京都市都市計画局建築指導部 (標準設計法) |
Ⅴ.今後の取り組み | 大江 忍 | 事業代表者・NPO緑の列島ネットワーク |
質疑応答 | 司会:和田洋子 | 一級建築士事務所 (有)バジャン |
閉会挨拶 | 大江 忍 |
フォーラム終了後 ホール3Fにて 18時-20時
参加費3500円 先着60名。
参加受付は終了しました。
主催:
特定非営利活動法人緑の列島ネットワーク
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験 検討委員会
後援:
立命館大学歴史都市防災研究所
これからの木造住宅を考える連絡会
職人がつくる木の家ネット