『八百津の木』 植樹ツアー
地域グループ『八百津の木』は、5月23日に7年目の植樹ツアーを行いました。7回目ともなるとリピーターも多く、その他お手伝いの地元の人々も数えると100人を超す大盛況でした。
山側のメンバーの丸河林業さんは、三家族とその親戚まで巻き込んでの、この時のホウバ寿司作り(400個)が恒例行事となっています。
街側の設計者である丹羽明人アトリエさんには、スタッフ総出の対応と運営をして頂き大助かりです。両者の方々には頭の下がる思いで感謝しております。
今や恒例行事となった『八百津の木 植樹ツアー』については、以前(2006年度)VOL.14で江鳩景子さんが、こと細やかに伝えてくれていますので重複しない様にお伝えしたいと思います。
潮見高原は標高600〜650メートルですから野菜類がおいしいのは当然として、その他に、
冬〜春:セリ、フキノトウ、コンゼツ、タラノ芽、ゼンマイ、ワラビ、山ブキ、
三つ葉、木の芽の佃煮、お茶
春〜初夏:桑の実ジャムづくり、アマゴ釣り
夏 :柿渋づくり、ウナギ釣り
秋〜冬:栗拾い、干し柿づくり、山芋掘り、ヘボとり、コンニャク、イノシシ
・・・等々といった食べ物などの宝庫です。これら山の幸を通して山と街が繋がる事も近山の道筋の一つではないかと思っています。季節ごとの楽しみをここに来て体感し味わってもらう事で季節感が分かり、街側の人々も喜んでくれるのではないでしょうか。
ここはとてもおいしいお米の産地でもありますが、残念な事にこのところ休耕田もちらほらと目につく様になってきました。なんとか地域の方々に話し掛けて耕作を再開してもらい、そこでできたお米を是非街側の人に繋げたいと思っています。
農業が復活しないと林業も復活しない事が分かって来ているいま、なんとか米食も見直されていかないものでしょうか。食料の自給といった点からも、とても大切なことだと思っています。
山と街を繋ぎたいとの思いが実った嬉しい出来事が有ります。その一つは、かつてこの田舎に連れて行って遊んだ事の有る小学生が、その15年後の先日、彼女を連れて突然遊びに来てくれました。もう一つは、以前預かっていたアメリカの留学生が、新婚旅行先にこの田舎を選んでくれました。日本の京都などに引けを取らぬ、いや、街にはない魅力がこの八百津町潮見にはあることを改めて感じ取る事ができました。
話は変わりますが、いま名古屋近郊で少し心配なことが起きています。それはコナラの立ち枯れです。あちらこちらの雑木林で発生しています。松の様に全国に広がる一大事にならなければ良いがと危惧しています。早く手を打ち何とかしないと、ドングリを食べる生き物達にも大きな影響が出る事も明らか。
『緑の列島』のネットワークを活かし、何とかできないものかと考えるこのごろです。
八百津の木 グループ代表 柘植作太郎
代表の柘植です。よろしくお願いします。