2007年07月11日

職人がつくる木の家ネット

kino-ie.jpg主に国産材を使った伝統構法での家づくりにかかわるつくり手のネットワークです。全国から100人を超える大工、工務店、設計士、木材産地、左官などの各種職人が集まり、自分たちの考えをアピールするWebサイトを共同で運営しています。Webサイトのトップページには、各会員が書いているブログの一覧があり、連日更新が行われています。年1回開かれている総会の参加者は毎回70人ほどで、驚くほどの出席率です。2006年の総会では、全体会のあとで4つの分科会に分かれ、ほとんどの参加者が真夜中まで熱い議論を戦わしていました。設立は2001年10月。会員が収める会費によって運営しています。

最近は、スカイプというインターネット電話のしくみを使って全国にちらばる運営委員をつなぎ、会議を開いています。
その時々で能力のある人、余力のある人が、自分のできる範囲で力を出し合って物事を進めていけるようにする。会員個人の自発的な行動をうながすような仕組みにする。そして様々な立場の会員が全国にちらばっていることで、個別の利害関係などにまどわされることなく、純粋に理念の部分でつながっていく仕組みをつくり、それをローコストで維持運営していくこと。それは、これからの市民活動のひとつの形なのではないかと思います。