2010年01月08日

2010/02/06 これ木連「伝統構法」を考える連続勉強会 第6回 伝統構法の位置づけはどこに? 木造軸組構法の近代化

これ木連は、「伝統構法」に関し共通認識を持つことを目的に、昨年2月から連続
勉強会を開催してきました。今回はその第6回目として、以下の勉強会を開催しま
す。どうぞご参加ください。

これ木連「伝統構法」を考える連続勉強会


第6回 伝統構法の位置づけはどこに? 

木造軸組構法の近代化

『耐震建築問答』(昭和8年)には、大工たちが筋違を入れることに大きな抵抗を
感じていると書かれていた。すなわち、その大工の立場からは、筋違の入る軸組
構法は伝統的木造構法とは相容れない構法ということになるだろう。その抵抗感
のうちには、伝統的軸組への信頼、その水平垂直材の軸組に斜材である筋違を付
けることを技術の未熟さと感じるような大工としての矜持、水平垂直の軸組から
成る伝統的真壁に対する美意識、近代化過程の中での大工の立場に対する危機意
識など、さまざまな思いが絡み合っていたことであろう、と近刊『木造軸組構法
の近代化』の序文にある。

伝統構法とはどのようなものなのかを考えるとき、明治以降の西洋からの技術導
入が、それ以前の構法にどのように影響を与え、本来培われてきた日本の木構造
の技術がどのように変化し、どのようなものとしてその継続性をみてとれるのか。
現在このことについての評価が十分されているとはいえない。今回の勉強会では、
江戸の技術から、明治以降の西洋技術の導入に伴う現在の在来工法の成立過程に
おいて、日本の木造軸組構法がどのような展開を見せてきたのかについて、著者
である源愛日児氏から講義いただき考えてみたい。

【日時】2月6日(土)13:30-16:30(開場13:00)

【会場】千代田区万世橋区民会館
    JR秋葉原駅電気街口徒歩3分
    東京都千代田区外神田1-1-11
【講師】武蔵野美術大学教授 源 愛日児(みなもと あいひこ)氏
【参加費】2,000円
【定員】60名(申込順、定員になり次第締切)
【申込】これ木連事務局(koremoku@e-mail.jp、ファクス03-5216-3542)宛、参
加者1名ごとに、氏名、所属、電話、ファクス、メールアドレスを明記のうえ、2
月3日(水)までにお申し込みください。
【連絡先】「これ木連」事務局 担当:金井
    電話03-5216-3541 携帯090-7735-1460