公開イベント
 

全国6ヶ所キャラバンツアー 講演会「知恵と工夫の設計—伝統建築に学ぶ」
金沢会場

歴史的町並みの残る金沢の地で、一昨年のシンポジウムに続き、今回は10/6にキャラバン講演会「知恵と工夫の設計ー伝統建築に学ぶ」をテーマに講演会を開催してきました。

この講演会は、同じ内容で、金沢を皮切りに、全国6か所で開催いたします。会場は、金沢工業大学のご協力で、最高の会場を提供していただき、この場をお借りして御礼申し上げます。

講演会は、最初に、この委員会の事業責任者である緑の列島ネットワークの理事長である大江忍より、この委員会の事業概要、講演会についての説明があり、プログラムに沿って、講演会は進みました。

近県からも事業者、研究者、行政の方々にお集まりいただき、講演会がスタートしました。

鈴木祥之委員長より、設計法の概要と今まで委員会の事業について報告がされました。

設計法部会の齋藤幸雄主査より、現在作成中の伝統的構法の設計法について、考え方や特徴、クライテリアについて説明がされ、特に、標準設計法についての解説がされました。

構法歴史部会の麓和善主査より、一昨年より、全国で、調査をしてきました伝統的構法で建てられた木造建築物の事例調査の概要について、説明がされました。

構法歴部会の委員である、上野英二(オークビレッジ木造建築研究所・所長)、宮本繁雄(建築工房悠山想・代表)より民家調査を通して、事例から学ぶことについて解説がされました。

再度、麓和善(構法歴史部会主査)より、この構法歴史部会で討議された、伝統的構法の定義について配布資料を基に説明がされました。建築学会の教本に掲載されている木造建築の説明の図を引用して、我が国では、木造の伝統構法を、どのように説明されてきたかを指摘しました。

講演のあと、会場からの意見について、回答をする鈴木委員長です。

質疑は、標準設計法のことや、省エネ法との関連、積雪荷重の取り入れ方、国産木材の材料についてのなどがありました。当初の時間を40分延長して講演会は終了いたしました。

会場にお集まりくださいました皆さんに感謝するとともに、今後もご意見、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。