2011年1月13日(木)、14日(金)に実施しました。足固め・土台仕様、軸組と乾式土壁パネルによる垂壁・腰壁・全壁、瓦屋根の2階建ての試験棟について、1階と2階の耐力バランスが建築物の挙動にどのような影響を与えるかを調べます。具体的には、乾式土壁パネルの位置を部分的に動かすことで、1階と2階の耐力バランスや、壁の偏心の度合いを変え、水平構面(2階床)の変形と鉛直構面の偏心が建築物の挙動にどのような影響を与えるかを見ます。
1階と2階の壁量や壁配置を変えてパラメトリックスタディが行なえるように、壁を乾式土壁パネル貼りとして加振実験ごとに壁を貼り替えて実験を行う。
1/13(木) | 加振A | A-2加振 | 損傷限界検証 | BCJ-L1波 稀な地震動を、長辺方向で加振 |
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A-3加振 | 損傷限界検証 | BCJ-L1波 稀な地震動を、短辺方向で加振 | ||
A-4加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、長辺方向で加振 | ||
A-5加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、短辺方向で加振 | ||
加振B | B-2加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、長辺方向で加振 | |
B-3加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、短辺方向で加振 | ||
1/14(金) | 加振C | C-2加振 | 損傷限界検証 | BCJ-L1波 稀な地震動を、長辺方向で加振 |
C-3加振 | 損傷限界検証 | BCJ-L1波 稀な地震動を、短辺方向で加振 | ||
C-4加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、長辺方向で加振 | ||
C-5加振 | 安全限界検証 | BCJ-L2波 極稀な地震動を、短辺方向で加振 | ||
加振D | D-2加振 | 崩壊限界検証 | JMA 神戸波 巨大な地震動を、3方向で加振 |
※BCJ-L1波、BCJ-L2波は、それぞれ第2種地盤用に修正したものを用いました。
偏心なし、1階と2階の耐力バランスは概ね良い壁配置。これを基本配置として、他の壁配置による応答の違いを見ます。
2階は基本の壁は位置と同じですが、1階部分に偏心のある壁配置です。1階部分の偏心による、地震時応答への影響を見ます。
1階部分は基本は壁配置と同じですが、2階の耐力を高くしてあります。1階と2階の耐力バランスが悪い場合の応答を検証します。
基本の壁配置(=壁配置A)です。巨大地震での応答を検証します。