速報=森田秀樹(宮崎県木材利用技術センター)
1月20日(土)午後、「車知仕口引張り・曲げ試験」と並行して、宮崎県木材利用技術センターに割り当てられた担当分の「雇いほぞ込栓接合部」の曲げ試験も行いました。
雇いほぞ及び込栓の大きさ・形状、梁背などを変えた11種類の試験体を用意して実験を行っていますが、公開実験では下に示すNo.1(標準的な試験体)とNo.8(込栓中心から雇いほぞ端部までの距離が短い試験体)の純曲げ実験を行いました。

図1 No.1(標準的試験体)とNo.8(込栓中心から雇いほぞ端部までの距離が短い)

写真1 試験装置にセットされた試験体
試験結果

図2 引張試験荷重-変形関係
加力は柱の引き側(+側)→押し側(-側)の順で行いました。両者ともに引き側(+側)60mmで雇いほぞのせん断破壊が生じ、No.1が高い耐力を示しました。その後、押し側(-側)でも変形量は同程度でしたが、耐力はNo.1の方が高くでました。(実際はNo.8の最後の曲線があったのですが、ノイズがひどくて掲載できませんでした)
試験体の最終変形状況

写真2 No.1試験体の最終変形
他条件のほとんどの試験体と同様に、外見での損傷は認められませんでした。

写真3 No.1試験体の込み栓の最終変形

写真4 No.8試験体の込み栓の最終変形
いずれの試験体も込栓にはわずかなめり込みが認められましたが、曲げ破壊などの損傷はありませんでした。雇いほぞのせん断破壊により耐力が決定されました。なお、No.8は込栓穴に隣接して節が存在しており、これが割裂を生じた要因になったかもしれません。
雇いほぞ-車知栓接合部の曲げ実験と比較して
同時に同じ場所で行った北守先生担当の雇いほぞ-車知栓接合部の曲げ実験との比較しますと、車知栓の場合は梁の幅方向に開きながら(車知が回転しながら)破壊に至ったようですが、込栓の場合は幅方向への開きはほとんどありませんでした。

