進捗状況

2012年7月26日

7/6(金) 古建築の仕口接合部のモーメント抵抗試験@名古屋大学

2012年7月6日(金)古建築における接合性能を検証するために、古建築の解体時に採取した仕口接合部による接合部のモーメント抵抗試験を行いました。

築100年の古寺院解体時に採取した約1.5m×1.5mの試験体

今回、実験に使用したのは、築後約100年を経過した長野県の古寺院客殿の木材です。解体の段階でホゾの部分が傷むことのないよう丁寧に補強され、輸送時にも、長野から名古屋大学まで、注意深く運ばれてきました。電動工具の無い時代に、ホゾ穴を梁に貫通させるほど長くするのは、大変な手間であったと想像されます。柱が抜けにくくするためだけでなく、ねじれやすい松の梁ということでねじれを抑制し、変形を防御するために抜いたのではないかと思われます。

100年以上たっても、1/15以上の変形にも破損することなくめりこみなどの変形により、十分な強度を保つことがわかりました。以下、写真で当日の様子をご覧ください。

佐々木先生(中央)、右となりに棚橋先生。この日までに行った、3体の試験体の前で結果の説明

実験を終えた試験体の様子です。一番右は短ほぞで、ほとんど強度はありませんでした。

一番状態の良かった、黒光りした杉の試験体です。梁は、地松。試験機の都合で、上下が逆になってます。

佐々木先生から、見学者に本日の実験の概要説明がされました。

実験中、この状態で、大きな音を立てて、ホゾが折れました。ホゾは、梁の上まで、抜いてあり、長いほぞでした。

柱のホゾが折れた断面です。100年経っていても、きれいな状態です。梁の中に、ホゾが残っております。

実験後、見学者と本日の結果についての考察と、古材に対する意見交換がされました

詳細については、佐々木先生の実験速報をお読みください。