進捗状況

2012年2月16日

2/3 腰掛け鎌継ぎと長ほぞ込栓打ち仕口の引張試験@横浜国立大学

速報=中尾方人(実験検証部会 要素実験WG)

2012年2月3日(金)に横浜国立大学にて、腰掛け鎌継ぎと長ほぞ込栓打ち仕口の引張試験を行い、4名の方にその様子をご覧いただきました。

 
腰掛け鎌継ぎの引張試験

図1は腰掛け鎌継ぎの試験体で、このタイプの試験体は、表1のように、鎌の長さや材せいなどが異なる計7種類ですが、そのうち公開実験では、No.6の試験体3体中2体の試験を行いました。男木、女木それぞれ径21mmの穴で試験装置に取り付け、材軸方向に引張力を加えました。

図1 腰掛け鎌継ぎ試験体

表1 腰掛け鎌継ぎ試験体一覧

図2に試験体に加えた引張力と男木-女木間の変位との関係を示します。

図2 腰掛鎌継ぎの引張試験結果

2体とも、男木の鎌頭部にせん断破壊が生じて荷重が低下し始めましたが、完全に破壊したわけではなかったため、荷重の低下は比較的ゆるやかでした。写真1と写真2にそれぞれ1体目と2体目の破壊状況を示します。

写真1 腰掛け鎌継ぎNo.6 1体目

写真2 腰掛け鎌継ぎNo.6 2体目

 
長ほぞ込栓打ち仕口の引張試験

図3に長ほぞ込栓打ち仕口試験体を示します。このタイプは表2に示すように、土台のせい・幅、込栓の径や形状、ほぞの厚みが異なる計7種類ですが、公開実験ではNo.1の3体中2体の試験を行いました。試験体の土台を固定し、柱に設けた径21mmの穴で試験機と接続し、柱に引張力(引き抜き力)を加えました。

図3 長ほぞ込栓打ち仕口試験体

表2 長ほぞ込栓打ち仕口試験体一覧

図4に長ほぞ込栓打ち仕口試験体の引張荷重と柱-土台間変位との関係を示します。

図4 長ほぞ込栓打ち仕口の引張試験結果

いずれの試験体でも、まず10kN〜12kN付近で込栓が「へ」の字に折れるものの、荷重は上昇を続け、およそ15〜18kNのときにほぞにせん断破壊が生じて荷重が低下しました。写真3と写真4は、1体目と2体目の試験終了時の写真です。込栓が土台内部で折れ、土台から出ている端部が下がっていること、込栓は中央で折れ、ほぞにはせん断破壊が生じていることが分ります。

写真3 長ほぞ込栓打ち仕口試験体(No.1) 1体目  

写真4 長ほぞ込栓打ち仕口試験体(No.1) 2体目