進捗状況

2012年1月28日

1/16 追掛継・金輪継・ 台持ち継ぎの引張り試験@日本建築総合試験所

速報=完山 利行(日本建築総合試験所)

1/16(月)に大阪府吹田市の財団法人日本建築総合試験所の本部構造実験室で、3種類の仕口継手の引張強度試験を公開し、4名の方にご参加いただきました。

試験体
今回は次の3種類を試験しました。

(左)追掛け継ぎ(栓なし、栓あり)(中)金輪継ぎ、(右)台持ち継ぎ

試験結果と考察
試験方法としては、振れ止めローラーで面外への移動を拘束し、加力治具を介して単調漸増載荷による引っ張り力を加えて、試験体を破壊に至らしめました。

荷重(P)-変形(δ)関係のグラフです。追掛け継ぎ(栓なし) は黒、追掛け継ぎ(栓あり) は赤、金輪継ぎは緑、台持ち継ぎは青で示しています。

変形が10mmに至るまでの部分を拡大すると、次のようになります。

グラフから以下のようなことが読み取れます。

・最大荷重は、追掛け継ぎ(栓有り)(67.7kN)が最も高く、追掛け継ぎ(栓なし)(56.2kN)、金輪継ぎ(47.4kN)、台持ち継ぎ(33.9kN)の順。
・初期剛性(変形1mm時の荷重)は、金輪継ぎ(34.7kN)が最も高く、追掛け継ぎ(栓有り)(30.1kN)、追掛け継ぎ(栓なし)(18.5kN)、台持ち継ぎ(8.0kN)の順。
・追掛け継ぎの栓有りは栓なしと比較すると、最大荷重で約20%、初期剛性で約63%高い値を示した。
・台持ち継ぎは、最大荷重および初期剛性とも低いが、最大荷重後の荷重低下は小さく、大きな変形(約22mm)まで破壊しなかった。

破壊状況
それぞれが破壊に至った状況の写真をご覧ください。

追掛け継ぎ(栓なし)

追掛け継ぎ(栓有り)

金輪継ぎ

台持ち継ぎ