進捗状況

2011年8月8日

8/2(火) 床構面の面内せん断試験@大阪大学

伝統的構法で建てられた建物は現代の一般的な住宅に比べ柔らかいのが特徴で、合板で作られた床に比べ今回の試験体であるスギ板で作られた床の方が柔らかく、力をかけると大きく変形することが予想されます。設計する時にはこの変形が大きな問題となるため、今回の実験では床の変形挙動を確認することが一番の目的です。

8/2に大阪大学で行われた床構面の面内せん断試験には、合計25名程度の方にご参加していただきました。参加者は、実務をされている方から学生まで多様な方々でした。

実験で用いた試験体は次の通りです。

(試験体A)スパン0.91mの梁に30mmの厚スギ板を直接釘で打ち付けた仕様。

(試験体B)もう少し固くするために、さらに根太を用いて釘留めしたもの。E-ディフェンスで実際に用いられた床はこちらです。

公開実験前に載荷しておき、当日は結果のグラフを見ながら壊れ方の違いなどについて観察しました。

根太なしで梁に直接打ち付けただけの試験体Aは、初期剛性は試験体Bよりも低かったのですが、変形が進むにつれて板と板との摩擦が効いてきたのか剛性が徐々に大きくなっていき、試験体Bよりも荷重が大きくなりました。この時、試験体にはギシギシと板と板とがこすれる大きな音が響いていました。

試験体Aと試験体Bの挙動を比較したグラフです。

今後は転ばし根太などの仕様も含めて実験を重ね、設計で用いるための評価式を構築していく予定です。

【大阪大学大学院 工学研究科  瀧野敦夫】