進捗状況

2012年11月6日

10/27(土) 構法キャラバンツアー講演会 IN 松江

レポート=大江忍(緑の列島ネットワーク事務局)

10月27日(土)の午後13時より、出雲大社を始め、多くの伝統的建築物が残る島根県の島根県職員会館多目的ホールにおいて「構法キャラバンツアー講演会 IN 松江」を開催しました。今回の講演会は、島根県文化財所有者連絡協議会、島根県文化財愛護協会、島根県教育委員会の主催による文化財講座として開催していただいたものです。

会場には、現在、出雲大社の遷宮の工事携わる大工棟梁の方々を含めた81名の参加があり、熱心に講演を聴講いただきました。

以下、全体の進行をご紹介します。まず、当委員会の全体管理者大江忍より、この委員会の経緯、組織について説明をしました。

次に、伝統的構法による木造建築物のこれからの設計法の考え方について設計法部会主査の齋藤幸雄先生より、説明がありました。

後半は、構法歴史部会の麓和善主査より事例調査の概要について、実務者委員の松井郁夫委員や小原公輝委員のレポートを交えながらの詳細な説明がありました。

松井委員は、ホワイトボードに伝統構法の軸組の模式図を描きながら、民家調査から見えた知恵と工夫を分かりやすく解説してくださいました。

地元出身の小原委員は、島根県の桜井家住宅、佐々木家住宅の構造的な特徴について、写真や図面のスライド投影を交じえながらお話くださいました。

最後のまとめとして、麓和善主査から、伝統的構法の定義について、過去の建築学会の資料などの変遷からひもときながら説明がありました。

質疑の時間には、宮大工棟梁から「伝統構法をしたくても、現場がなく、修理が多い」との意見や「伝統構法を支えあう異業種でグループを組んで伝統構法を守っている」という現況の報告がありました。また、一般市民の参加者から「大工さんは、世の中で一番すごい人たち」との発言もいただきました。

当初の予定を20分過ぎて、17時に終了しました。まだまだ、意見をお聞きしたいところでしたが、アンケートにてたくさんの意見をいただきましたので、後日、意見を整理してここに掲載していきたいと思います。