実大震動台実験の2日目。この日も朝9時から損傷観察メンバーのミーティングです。
吹き抜けがある階段室の壁は、1日目の実験で損傷していた土壁を剥がし、荒壁ボードに張り替えました。(No.5、No.6共、比較のために同じ部分を張り替えました)
試験体No.5の玄関部分。剥落した土壁は補修しました(中央上)。
試験体No.6の玄関部分。
この日の最初の実験では、No.6の試験体は足元を固定します。地長押を金具で振動台に固定します。
12時、受付開始です。東京や富山から熊本まで、200名以上の方々にお越しいただきました。
2階と3階が、一般見学者用のスペースです。2階中央付近の人がまばらなのは、プレス・関係者用になっているからです。
[加振7] No.6柱脚固定 極稀地震 ・BCJ-L2 100% 短辺方向(振動台Y方向)
手前が足元フリーのNo.5、奥が地長押を振動台に固定したNo.6。屋根の動きなどに、ふるまいの違いがわかりやすく現れています。
加振後、損傷観察メンバーが試験体に向かいます。
補強されていたNo.5の「り-1」の柱脚には、めだった損傷はありません。
No.6の「り-1」の柱脚も同様です。
足元を止めつけていない試験体No.5は移動していました。「り-14」の柱脚です。
試験体No.5の「1通り」の壁面です。一階の柱間が狭い部分の土壁に亀裂が多く入っているのがわかります。
試験体No.6の「1通り」の壁面です。No.5と同じような位置に亀裂が入っています。
試験体No.5の玄関部分。補修した土壁にわずかに亀裂が入りました。
移動してしまったNo.5を元の位置に戻すために、前日と同様、柱脚の下に滑りやすくするための板をいれて動かします。
損傷観察と2回目の実験の準備の最中、安全確保のため、一般見学者の方々は遠い位置からの見学となりました。
待ち時間を使い、損傷観察メンバーだけでなく、一般見学者として来場された大工職人さんにもご協力いただき、材木の目視選別調査を行いました。
[加振8] No.5 & No.6柱脚フリー 巨大地震 JMA-神戸 3方向
2つの試験体共、足元はフリー。手前がNo.5、奥が地長押がまわっているNo.6。
加振直後の制御室。みな、録画ビデオを再生しているモニターを見上げています。
加振直後の二つの試験体。
試験体No.5の玄関部分。補修部分の土壁の亀裂が進みましたが、剥落はしませんでした。
試験体No.6の玄関部分。
試験体No.5の内側、「1通り」の壁面。外側と同様、床面から少し上がった部分の土壁に亀裂が走っています。
試験体No.6の外側、「1通り」の壁面。No.5とほぼ同じ位置に亀裂が入っています。
プレスへ実験結果の解説をする鈴木祥之委員長。
質疑応答の時間に、質問する記者。
全ての加振実験が終わり、振動台からの移動を待つ、二つの試験体。